シード13校が見せた評判通りの「実力」 東福岡は今大会最多81得点 高ラグ2回戦を振り返る

[ 2021年12月30日 17:05 ]

<東福岡・専大玉名>前半 右スミにトライする東福岡・武田(左)(撮影・成瀬 徹) 
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 第101回全国高校ラグビー大会は30日、東大阪市の花園ラグビー場で2回戦16試合を消化した。3連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)、実力No.1の呼び声高い東福岡(福岡)、東海大大阪仰星(大阪第2)のAシード3校、Bシード10校は順当に3回戦へ進出。前評判通りの強さを見せた。

 戦後3校目の3連覇に挑む桐蔭学園は、2年生ながら高校日本代表候補にも選ばれた注目のFB矢崎が躍動。50メートルを6秒2で駆け抜ける足を生かして、2トライをもぎ取り、快勝劇へ導いた。

 高校日本代表候補を10人抱える「高ラグ版銀河系軍団」の東福岡も、いきなりトップギアで飛び出した。初出場初勝利で勢いに乗る専大玉名(熊本)を圧倒。県予選全4試合をすべて80点差以上で勝ち上がった実力を全国の舞台でも示し、現時点の今大会最多となる81得点で勝ち上がった。

 東海大大阪仰星は昨年の準々決勝で東福岡と「ロスタイム18分」の歴史的死闘を演じ、同点抽選で敗退。「リベンジ」を合言葉に臨んだ初戦は、光泉カトリック(滋賀)にツケ入るスキを与えず完勝。3回戦へ進んだ。

 Bシード勢では、流通経大柏(千葉)の安定感が際立つ。関東大会で桐蔭学園を撃破した潜在能力は底が見えない。対して花園99勝目を挙げた常翔学園(大阪第1)は中部大春日丘(愛知)に26失点とディフェンスの立て直しがカギ。伝統校だけに、3回戦ではきっちり修正してきそうだ。

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