御所実 悲願の頂点へ力強い第一歩 9トライを奪う大勝 沖縄・宮古島出身の山本主将が4トライ

[ 2021年12月30日 13:03 ]

全国高校ラグビー2回戦   御所実55ー7青森山田 ( 2021年12月30日    花園ラグビー場 )

<御所実・青森山田>後半、タックルをかわしてトライを挙げる御所実・蕪木(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 準優勝4度を誇るBシードの御所実(奈良)が、青森山田(青森)相手に9トライを奪って3大会連続初戦突破を果たし3回戦に進出した。

 前半7分の先制トライを含め4トライをあげた主将のSH山本晴大は沖縄・宮古島出身。同島にはラグビースクールがなく中学にもラグビー部がなかったため、地元のクラブチームで社会人とともにプレーしていた。御所実への進学を目指したのは中学3年になる直前の18年3月。沖縄県ラグビー協会50周年を祝して招待試合が実施された際に招かれた一つが御所実だった。

 この日の勝利で同校は花園通算30勝目。33年目を迎えた竹田寛行監督(61)はコロナ下で練習が制限された期間が長く、チームの仕上がりが遅いことを認めた上で「(後半)風上にたった時のフィールドの使い方が難しく戸惑っていた。そういうところのマネジメントができれば良かった」と上を目指すゆえ、勝利にも注文を付けた。まだまだ上昇の余地あり。離島からやってきた1メートル63の主将が96人の部員をまとめ、初の頂点を狙う。
 

続きを表示

2021年12月30日のニュース