加藤条治が引退決断 36歳「力出し切れた」男子500メートルで転倒し五輪絶望

[ 2021年12月30日 05:30 ]

スピードスケート 北京五輪日本代表選考会 第1日 ( 2021年12月29日    長野市エムウェーブ )

男子500メートル、天を仰ぐ加藤(撮影・光山 貴大)
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 10年バンクーバー五輪銅メダルの加藤条治(36=博慈会)は最終コーナーで転倒して54秒35で最下位の25位に終わり、5大会連続の五輪出場の道が絶たれた。100メートル通過は全体4位の9秒58。9秒53で滑った平昌五輪以来の高水準だった。「結果的に転んでしまったが、自分の力は出し切れた」。転倒後も起き上がって滑り切り、拍手を浴びた。

 前日28日に車を運転中に衝突事故に遭い、公式練習をキャンセルしたが「影響はありません」と強調。今後については「現時点では何も答えられない」とした上で「4年後は完全に無理」と五輪挑戦に終止符を打つことを明言した。関係者によると、競技の第一線から退く意向を固めたという。加藤は20歳だった05年11月に34秒30の世界記録(当時)を樹立。06年トリノ五輪から4大会連続で入賞を果たした。

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