常翔学園が花園99勝目 史上初の3元号Vロックオン 山本主将「一つ一つ勝っていく」

[ 2021年12月30日 15:14 ]

全国高校ラグビー2回戦   常翔学園52ー26中部大春日丘 ( 2021年12月30日    花園ラグビー場 )

<常翔学園・中部大春日丘>後半、ディフェンスを振り切ってトライを挙げる常翔学園・仲間(撮影・北條 貴史)
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 Bシードの常翔学園(大阪第1)が中部大春日丘(愛知)に勝ち初戦突破。大工大時代から積み上げた勝利を99とし秋田工(134勝)、天理(105勝)に続く史上3校目の「花園100勝」に王手をかけた。

 前半2分に先制トライこそ許したが、同4分に高校日本代表候補のSH田中景翔(2年)が同点のトライ。9分には同候補のロック大本峻士(3年)がラックから持ち越し左スミに飛び込んでリードを奪うと、その後は6人の高校日本代表候補を擁する力の差を見せつけ計8トライ。19年度大会3回戦で19―15と苦しめられた相手を下した。

 後半7分にトライを奪ったフランカーの山本大悟主将(3年)は「相手が強いので自分たちのペースでできるとは考えていなかった。強みのフィジカルバトルで勝ってから外で勝負する作戦だった」と想定通りの試合運びだったことを強調した。

 それでも、後半に3トライを許し初戦だけをみれば99年度大会の24失点(対三本木農)を超える26失点と守備面に一抹の不安を残した。昭和に3度、平成で2度の計5度の全国優勝を誇る強豪も2012年度大会を最後に頂点から遠ざかる。「一戦必勝で先を考えず、一つ一つ勝っていく」と山本主将。課題を解消しながら、史上初となる「3元号V」へ歩を進める。

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2021年12月30日のニュース