奥原希望、全日本総合V3も「手応え何も感じていない」若手に奮起促す

[ 2021年12月30日 14:53 ]

バドミントン全日本総合選手権最終日 ( 2021年12月30日    東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ )

奥原希望
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 各種目の決勝が行われ、女子シングルスの東京五輪代表の奥原希望(太陽ホールディングス)が、水井ひらり(NTT東日本)を2―0で圧倒し、3年連続5度目の頂点に立った。

 9月の合宿中に右足を捻挫し、10月中旬の内視鏡の手術を経て迎えた今大会。世界選手権出場組が新型コロナの水際対策強化の影響で不出場しており、国内の若手の挑戦を受けて立つはずだったが、あっさりと優勝した。万全なプレーができない状態で「手応えは何も感じていない。結果だけ」と淡々と語った。

 この全日本を機に自身ものし上がった。そんな若手が現れてほしいと願いながら、挑戦を受けて立った。「若手は良いショットを持っている。強みの切れあるショット持っている」としながらも「そこをしのぐと、正直雑。他でカバーするのをイメージしきれてない」と指摘。「引退した時に頼むと任せられる選手がいたらバドミントン界明るいが、それが数人なので寂しい。このチャンスをモノにできない悔しさをかみ砕いて感じてほしい」と奮起を促した。

 今年1年は「苦しかった日々が多かった。いろんなことと葛藤していた。五輪が開催されるまでも苦しかった」と振り返る。東京五輪は8強。「本当に特別な大会。そこで感じた悔しさ、思いがこれからのエネルギーになる」と言い、24年パリ五輪に向けて気持ちはすぐに切り替わった。来夏の世界選手権(東京)で本当の意味でのスタートを切る。

 奥原に敗れた水井は五輪2大会出場で全日本4度制した母・妃佐子さんに続く優勝はならず。「向かっていく気持ちで入ったが、緊張で全てを出し切れなかったのが悔しい」と振り返った。

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2021年12月30日のニュース