組織委・武藤事務総長「きちんとした手続きを取っていく」川淵氏“新会長”決定的も

[ 2021年2月12日 11:11 ]

川淵三郎氏
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会は12日午後3時から、理事会と評議員会の合同懇談会を開催する。森喜朗会長が女性を巡る一連の騒動についてあらためて謝罪し、辞意を表明する見通しで、後任に川淵三郎氏の就任することも報告されるとみられる。

 11日に森氏から会長就任の要請を受け、受諾する意向を示した川淵氏は「森さんがこう言ったからといって、決まるわけじゃない」と説明していた。

 組織委の定款では、理事で構成する理事会が「会長の選定および解職」の権限を持つと規定。会長になるためには理事であることが大前提だが、川淵氏は現在、理事会の上部機関である評議員会のメンバー。評議員会には「理事の選任および解任」の権限があるが、「評議員は理事を兼務することはできない」と規定されている。

 川淵氏はまず評議員を辞任し、評議員会で理事として選任され、理事会で会長に選定されるというプロセスが正式な手順。組織委の武藤敏郎事務総長は「組織委員会はきちんとした手続きを取っていく。きょうの懇談会で民主的というか透明性ある会長の決め方はどうしたら良いかを相談したい」と話した。

 また、橋本聖子五輪相も閣議後会見で、「組織委が理事会、評議員会の中で選考委員会などを開催する。多くの皆さんの意見を含めながら正式な手続きを取られていくことが望ましい」としていた。

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2021年2月12日のニュース