橋本五輪相、組織委会長の後任「何も決まっていない状況」

[ 2021年2月12日 09:56 ]

橋本聖子五輪相
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 橋本聖子五輪相が12日の閣議後の定例会見で、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長が森喜朗会長(83)に代わり元日本サッカー協会の川淵三郎氏(84)の就任が決定的となった状況を受けて「しっかりとした手続きを踏むことが重要」と述べた。

 女性蔑視発言で批判が集中していた森会長から11日午前に電話で直接連絡を受け「辞任を考えていらっしゃった」と明かした。内容については12日15時から開催される評議委員会、理事会による組織委の合同懇談会で森会長は「しっかりとその場で話をする」と語ったという。

 後任については森会長の電話で伝えられることはなく「内容は今日直接、会長からお話がある」と橋本五輪相。川淵氏の就任が決定的になった報道については把握しているが「組織委員会の理事会で決定される。今は何も決まっていない状況」と強調した。後任の決定プロセスについては「組織委が理事会、評議委員会の中で選考委員会等を開催する。多くの皆さんの意見を含めながら正式な手続きを取られていくことが望ましい」とした。

 五輪半年前に迫るタイミングで、1週間という貴重な時間が問題発言に奪われた。「会長が代わるということは困難なこともある」と指摘しながら「政府としては東京大会の取り組みに向けて信頼を回復していく。今回問題になったジェンダー、多様性と調和は大きなコンセプト。しっかり国内外に発信していく大会になるようにより一層努力をしていく」と述べた。

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2021年2月12日のニュース