日本ラグビー協会 初の女性理事の稲沢氏「辞めて終わりではない」

[ 2021年2月12日 05:30 ]

東京五輪、パラリンピック組織委員会森喜朗会長辞任 後任に川淵三郎氏決定的

稲沢裕子氏
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 森会長が辞意を固めたことを受け、競技団体の女性役員らからはスポーツ界としてジェンダー平等に取り組む必要性を訴える声が上がった。

 森氏が蔑視発言で引き合いに出した日本ラグビー協会で13年に初の女性理事となった稲沢裕子さんは、ジェンダー問題は「(森氏が)辞めて終わりではない。スポーツ界として五輪憲章の意味を捉えていきたい」と指摘。背景に「無意識の偏見」があるとし「東京五輪を機に考えたい」と話した。同協会の谷口真由美理事は「5年、10年前だったら、ここまでの問題にはならなかった」と社会の「潮目の変化」を強調。「森さんは感覚がずれていた」と述べた。

 JOCで女性参画を推進してきた山口香理事は「森会長の発言については意見を述べてきたが、辞任されることには、私個人が発言すべきではない」とコメントした。

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