日本女子ケイリン初五輪切符!代表選考有利の小林 敗者復活戦で涙「勝ちきれないのが悔しい」

[ 2020年3月2日 05:30 ]

自転車トラック種目 世界選手権最終日 ( 2020年3月1日    ベルリン )

女子ケイリンを終え、泣きながら取材に応じる小林優香
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 日本は女子ケイリンで初めてとなる五輪出場枠1を獲得した。小林優香(26)、太田りゆ(25=ともに日本競輪選手会)は、ともに敗者復活戦で敗退したが、国際自転車連合(UCI)の五輪ランキングで必要とされるポイントに達した。2月29日の男子スプリントで新田祐大(34)と深谷知広(30=ともに日本競輪選手会)はともに準々決勝で敗退したが、日本の東京五輪出場枠1を獲得した。同種目の代表はケイリンの出場権もあるため、日本はケイリン2枠目を手にした。競技発祥国として悲願の五輪金メダルを男女で狙う。

 小林の敗者復活戦は残り2周での動きが勝負を分けた。3番手から加速しかけたが「ちゅうちょした」。そのまま前の2選手に置いていかれた。「世界では一つでも迷うと駄目。勝てる脚があるのに勝ち切れないのが悔しい」と涙を流した。

 五輪出場枠は手にしたが、小林、太田がともに敗者復活戦で敗退した内容に、ブノワ・ベトゥ短距離ヘッドコーチ(HC)は「恥しかない」と手厳しかった。ただその中で「(小林)優香には期待がある」と語っており、4月上旬までに決定する代表選考では小林が有利となりそうだ。

 女子ケイリンが五輪に採用されたのは12年ロンドン五輪。日本ではその年7月にかつてあった女子競輪「ガールズケイリン」として復活。これまで日本は五輪出場には届かなかった。しかし「世界で活躍できる選手の強化」を掲げたガールズケイリンの進展とともに、選手層の厚みは増してきた。

 ガールズケイリンでも実績十分の小林は18年12月のW杯で3位となり日本女子初の表彰台に立ち、昨年12月にも銅メダルを獲得した。小林は「五輪のチャンスがあるなら負けないようにしたい」とさらなる進化を誓った。

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