原英莉花 驚異のパワーとスイングリズム 世界基準の素材

[ 2019年10月26日 09:42 ]

女子ゴルフツアーNOBUTA GROUP マスターズGCレディース第2日 ( 2019年10月25日    兵庫県 マスターズGC=6510ヤード、パー72 )

<マスターズGCレディース・第2日>9番、ティーショットを放つ原英莉花(撮影・井垣 忠夫)
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 【全英女王渋野のコーチ「青木の翔言」この選手ここがスゴい(3)】残念ながらこの2日間は納得のいくゴルフができなかった選手の中にも私がぜひとも推したい選手がいます。これがソフトボールなら渋野がエースピッチャーでその選手は4番バッター。私が“黄金世代”の代表監督だったら絶対に原英莉花さんを招集します。

 パワーというのは教えて身につくものではありません。しかもあれだけのスピードでクラブを振っているのにいつもスイングリズムは一緒です。下半身でうまくリズムを取り、体の捻転でボールを飛ばしています。手足が長く、パワーもある分、少し手が早く返ってしまったりすると、曲がりも大きくなりますが、あのリズム感は素晴らしい。トレーニングを積んでバランス良く上、下半身が使えるようになれば、必ず飛んで曲がらない強い選手になると思います。

 原さんは渋野と同じ攻撃特化型の選手です。しかもその素材は世界基準。渋野も運動神経が良く、高い身体能力を持っているのですが、バネに関しては原さんの方が上ではないでしょうか。

 大会初日に79を叩いたようにここ数試合は突然、崩れるケースもあるようですが、大会2日目は悪天候の中、69をマークしています。粗削りな分、余計に可能性を感じます。私なら今の段階ではミスしたことに関しては何も言いません。ミスをカバーするショートゲームは磨けば、身につくもの。プロゴルファーとしての華もある選手。このまま攻撃ゴルフを続けていくよう助言します。(プロコーチ)

 ◆原 英莉花(はら・えりか)1999年(平11)2月15日生まれ、神奈川県出身の20歳。1メートル73の長身を誇る日本屈指の飛ばし屋。18年に下部ツアーの日医工女子など2勝。同年夏のプロテストに2度目の挑戦で合格し、賞金ランク38位で初シードを獲得。LPGA新人戦も制した。今年6月のリゾートトラストでレギュラーツアー初優勝。師匠は尾崎将司。

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