羽生結弦 頂へのブラッシュアップ 26日公式練習ドキュメント

[ 2019年10月27日 03:46 ]

フィギュアスケートグランプリシリーズ第2戦スケートカナダ最終日 ( 2019年10月26日    カナダ・ケロウナ )

笑顔で練習を終えた羽生結弦(撮影・長久保 豊)
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 男子フリーを前に14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(24=ANA)が26日(日本時間27日)、会場のプロスペラ・プレイスで公式練習を行った。SPでは今季世界最高の109・60点。スケートカナダ初優勝へ、静かにフリー曲「Origin」のブラッシュアップを行った。

【羽生結弦 26日公式練習ドキュメント※現地時間】

▽10:03 白のジャパンジャージーでリンクサイドに姿を見せる。

▽10:04 イヤホンで音楽を聴き、リズムに乗る。その姿をブリアン・コーチは見つめている。オーサー・コーチはプーさんのティッシュカバーを丁寧に置く。ティッシュケース裏には両面テープ状にしたガムテープが貼ってある。リンク脇にタオルを敷き、その上にティッシュカバーをセットした。

▽10:05 フリーの公式練習が始まる。3番目に右足からリンクイン。スピードに乗ってスケーティングを確かめる。

▽10:06 名前が読み上げられ、両手を広げて歓声に応える。

▽10:07 ゆっくり滑り込み、イメージを膨らませている。

▽10:08 3回転ルッツを跳んだ。4回転トーループをこらえて着氷。オーサー、ブリアン両コーチと話す。

▽10:10 4回転トーループ―1回転オイラー―3回転フリップ、トリプルアクセル―3回転トーループを立て続けに跳ぶ。ゆっくり呼吸を整える。

▽10:11 ディレイドアクセルで感触を確かめた後、トリプルアクセル―2回転トーループ(両手上げ)を跳んだ。白のジャパンジャージーを脱ぎ、オーサー・コーチに手渡す。ドリンクを口に含むと、いつものようにブリアン・コーチにボトルを渡した。

▽10:13 リンクを漂った後、4回転サルコーを2連続で成功する。

▽10:14 4回転サルコーを跳ぶ。コーチ陣は静かに見つめている。

▽10:16 ドリンクを飲む。しゃがみ込む姿勢から3回転ループを降りた。ループジャンプの調整が始まる。もう1度、3回転ループを跳ぶ。

▽10:17 再び3回転ループを跳び、オーサー・コーチとジェスチャーでコミュニケーションを取る。

▽10:18 1回転ループで踏み切りを確認する。

▽10:19 4回転ループに成功。オーサー・コーチもうなずく。

▽10:20 4回転ループをまた跳んだ。ドリンクを飲み、左を腰に当てている。田中刑事は本番の衣装で曲かけ練習。各々の調整が進んでいく。

▽10:21 4回転ループを跳び、リンクを漂う。ドリンクを飲みながらブリアン・コーチのアドバイスを聞く。

▽10:22 4回転ループを決める。「Origin」の冒頭の動きを確認し始め、冒頭のジャンプは1回転ループに。

▽10:24 ドリンクを飲んで落ち着き、3回転ループを決める。

▽10:25 両手を腰に当て、頭の中を整理している。オーサー、ブリアン両コーチから助言を受ける。

▽10:26 2回転ループ、続いて4回転ループを決めた。

▽10:27 首を横に振る。滑りながらオーサー・コーチと会話する。

▽10:28 曲かけ1分前。リンクを漂い、ドリンクを口に含む。屈伸し、しばらくしゃがみ込む。

▽10:29 再びリンクへ。フリー「Origin」の曲かけ練習がスタート。冒頭の4回転ループは転倒。続く4回転サルコーを決め、通しを中断。両手を腰に当てる。

▽10:31 通しを断続的に行っている。両手を腰に当て、リンク中央へ。再開し、3回転ルッツ、4回転トーループ、4回転トーループ―1回転オイラー―3回転フリップを決める。

▽10:32 トリプルアクセル―3回転トーループを2度決める。オーサー、ブリアン両コーチは静かに見つめている。解説者シートではウィルソン・コーチも動きをチェックしている。

▽10:34 曲かけ終了。お辞儀をした後にオーサー・コーチの元へ。ドリンクを飲みながらコミュニケーションを取る。

▽10:35 上着を脱ぎ、半袖姿になる。呼吸を整え、両手を腰に当てたままブリアン・コーチと話す。

▽10:36 コーチ陣とジェスチャーを交えて話し込んでいる。ブリアン・コーチが背中を押し、再びリンクへ。

▽10:37 曲かけ中のニュエン(カナダ)とぶつかりそうになるハプニング。よけた羽生は、両手で謝るポーズ。

▽10:38 ループの踏み切りを確認。コーチ陣と話す羽生は、左手人さし指を立てる。もう1度、という意味だと思われる。

▽10:39 「Origin」の冒頭を曲なしでスタート。4回転ループをこらえて着氷する。オーサー・コーチは身ぶり手ぶりで何かを伝えている。

▽10:40 公式練習が終了し、4方向へお辞儀をする。

▽10:41 整氷が始まるが、スタッフの持つバケツの中から氷を取り出す。ループの練習で削れた場所に氷を塗り込む。解説者シートにいるウィルソン・コーチに頭を下げ、左足からリンクを降りる。両手で氷に触れ、半袖のまま会場の奥に消えていった。

 羽生は終始、落ち着いた様子で35分間の公式練習を終えた。男子フリーは日本時間27日午前10時32分から行われ、羽生は11番滑走、同12時05分から登場予定となっている。

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