16年前は失意の敗者 エディーHC、因縁の決勝へ ラグビーW杯

[ 2019年10月26日 21:37 ]

ラグビーW杯準決勝   イングランド19―7ニュージーランド ( 2019年10月26日    横浜・日産スタジアム )

<イングランド・ニュージーランド>ニュージーランドに勝利し握手を交わすイングランド・エディー・ジョーンズHC(撮影・西尾 大助)
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 2003年大会以来、16年ぶり2度目の頂点を目指すイングランドが2連覇中のニュージーランドを19―7で破り、3大会ぶり4度目の決勝進出を決めた。

 前回大会直後の15年11月に就任したエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、59)は、試合直後の場内インタビューで「スバラシイ、ワールドカップ、アリガトウ」と日本語で切り出し、大歓声に満面の笑みを浮かべた。相手のハカにはV字隊形で圧力を掛け、マイボールのキックオフでもボールを持っていたSOフォードではなくCTBファレルが逆側に蹴る奇襲。この1週間は会見でスパイ疑惑を公言するなど、日本代表HC時代と同様に次々と心理戦を仕掛けた。

 ジョーンズHCは母国オーストラリア代表を率いた03年W杯でも準決勝でニュージーランドと対戦。22―10で見事に破って2大会連続3度目の優勝に王手を掛けたが、決勝では延長戦の末にイングランドに敗れて準優勝にとどまった。ラグビーの母国、イングランドが目指すのは、皮肉にもそれ以来の優勝。「相手がウェールズだろうが南アフリカだろうが、延長戦だろうが、3点差だろうがプレーするよ」と16年前の“因縁”を持ち出して、11月2日の決勝を見据えた。

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2019年10月26日のニュース