羽生結弦 SP今季最高も「ノーミスとは言えない」フリーへ気を引き締める

[ 2019年10月26日 11:15 ]

<スケートカナダ・男子SP>演技中の羽生結弦(撮影・長久保 豊)
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 フィギュアスケートのグランプリシーリーズ第2戦、スケートカナダが25日(日本時間26日)に開幕し、男子ショートプログラム(SP)で、ソチ、平昌五輪連覇の羽生結弦(24=ANA)が109・60点をマークし、首位発進した。2位はカムデン・プルキネン((米国)で89・05点。、3位はナム・グエン(カナダ)で84・08点。現地22日に交通事故に見舞われた田中刑事(24=倉敷芸術科学大大学院)は80・11点で5位スタートとなった。

 羽生は冒頭の4回転サルコーをきれいに着氷。3回転半も完璧に降りると、4回転―3回転の連続トーループでは、着氷でややバランスを崩しながらきっちりまとめ、スピンではすべてレベル4を獲得した。

 圧巻の演技を終え、観客がスタンドオベーション。自身の持つ世界最高の110・53点には及ばなかったが、SPでは今季トップとなる得点を記録して、キスアンドクライで笑顔を爆発させた。

 「緊張はしていたが、心のテンポを抑えながらできた。気持ちよくできた」と羽生。それでも「ただ、これはノーミスとはまだ言えない。もうちょっと詰めたものを出せればいい」と話し、フリーに向けて気を引き締めていた。

 また、事故に巻き込まれながらも「大きなけがはないので、考え過ぎないようにやる」と演技に集中することを強調していた田中。冒頭の3回転半はきれいに着氷したが、続く4回転サルコーが3回転、さらに3回転の連続ジャンプの2本目が2回転になるなどミスが続いた。

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