【砂村光信のMust See】サモア戦、ムーア&ラブスカフニの働きに注目

[ 2019年10月5日 10:30 ]

ラグビーW杯1次リーグA組   日本ーサモア ( 2019年10月5日    豊田ス )

ムーア(撮影・篠原岳夫)
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 肉弾戦必至のサモア戦では、それを支えるFW2人の仕事ぶりを見逃さないでほしい。1人は今年代表入りしたロックのムーア。派手な突破やなぎ倒すようなタックルはない。だが、ボールを持てば失わずに必ず次の攻撃へ生かし、アイルランド戦で100%の成功率をマークしたタックルは相手の体の中心部を捕らえる。1メートル95の長身ながら低く献身的なプレーはトンプソンを思わせる。

 もう1人はフランカーのラブスカフニ。ボールのあるところへ真っ先に到達し、ブレークダウン(タックル後のボール争奪戦)で強さとスキルを発揮して優位に持ち込む、今のジャパンに必要不可欠な存在だ。今回はリーチに代わってゲーム主将を務めるが、レフェリーが南アフリカのヤコ・ペイパー氏で、南ア出身のラブスカフニの方がコミュニケーションを取りやすい。試合中に何度もレフェリーと会話する姿が見られるはずだ。

 3試合目とあって、これまでの出場時間を考慮した結果、リザーブにベテランが多いメンバーとなった。その中で若いSO/CTB松田が入った際に攻撃をどう変えるかにも注目したい。前へ出ながらパスを放り、バックスラインのスピードを上げられる選手。田村との違いを示して存在感を発揮したい。 (元U―23日本代表監督)

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2019年10月5日のニュース