玉ノ井親方の目 膝かばい怖ごわ相撲…貴景勝は再出場するタイミングではない

[ 2019年5月19日 20:24 ]

大相撲夏場所8日目 ( 2019年5月19日    両国国技館 )

<夏場所8日目>貴景勝(左)は叩き込みで碧山に破れる(撮影・荻原 浩人)
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 8日目から再出場した貴景勝は、足が前に出ていなかった。碧山に立ち合いで変化されたが、本来であれば簡単に落ちるタイプではない。膝をかばっている感じで腰も引けていた。普段の圧力のある当たりではなく、ふわっとした立ち合いで、両足もそろってしまっていた。

 率直に言えば、本当は再出場するタイミングではない。新大関の場所で何とかしたいという気持ちは分かるが、この一番に関しては足も出ていないし、怖ごわ取っている印象だった。それでも、慣れていけば日に日に状態も相撲内容も良くなっていく可能性もある。今は自分の相撲を少しでも早く取り戻せるように、やれることをしっかりやり続けていくしかない。

 7連勝していた鶴竜が玉鷲に敗れ全勝力士がいなくなった。横綱は立ち合いで駆け引きをしていて、一度待ったをした。やりづらそうにしているなと思って見ていたのだが、案の定、立ち合いから玉鷲に押されて一方的に押し出された。

 これで3敗の高安、豪栄道とは2差となり2人にもチャンスが出てきた。豪栄道は右を差してすぐに左上手を取った。上手を取ってしっかり引き付けて前に出れば、力強い相撲を取れる。御嶽海を相手にそうした相撲を取れるのであれば、張り差しは必要ない。張り差しはうまくはまればいいが、外してしまうと脇が空いてそこを突かれる欠点もある。安易に小手先の技に頼らず、しっかり当たって前に出る相撲を取れば、安定感も増すはずだ。 (元大関・栃東)

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