松山 メジャー2年ぶりトップ10!ショット冴え10差「チャンスはある」

[ 2019年5月19日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー 全米プロ選手権第2日 ( 2019年5月17日    米ニューヨーク州 ベスページ・ステートパーク・ブラックコース=7459ヤード、パー70 )

第2ラウンド、4番でバーディーパットを決め、ギャラリーの声援に応える松山
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 17位から出た松山英樹(27=LEXUS)が3バーディー、1ボギーの68と伸ばし、通算2アンダーの10位に浮上した。ショットが安定し、メジャーでは17年全米プロ以来2年ぶりのトップ10。首位とは10打差ながら、上位争いに加わった。タイガー・ウッズ(43=米国)は73と振るわず通算5オーバーで予選落ち。大会2連覇を狙うブルックス・ケプカ(29=米国)が65をマークし、36ホール終了時点でメジャー史上最少の通算12アンダー128で独走している。

 日本のエースが力強さを取り戻した。メジャーでは17年の全米プロ以来、2年ぶりのトップ10。久しぶりに上位争いに加わった松山は手応えを口にした。

 「欲を言えばあと1つ、2つ取れたのかなというのはありますけど、それでも悪くない2日間だったと思います」

 4番パー5で着実にバーディーを奪うと、9番では7・5メートルを沈めて前半で2つ伸ばして折り返す。ピンチは11番パー4。ティーショットをフェアウエー右バンカーに入れると、「薄く当たった」と第2打を目の前の荒れ地に打ち込んだ。同組のシャウフェレらも捜索に加わり発見。レイアップして第4打を2メートルにつけてボギーでしのぎ「大きかった」。傷口を最小限にとどめると、続く12番パー4で残り220ヤードの第2打を5メートルにつけてすぐに取り返した。

 ショットが安定していた。14ホール中10ホールでフェアウエーをキープし、予選2日間のフェアウエーキープ率は78・57%と全体3位につける。この日のパーオン率も83・33%。2週前のウェルズ・ファーゴ選手権の最終日に「いろいろ変えてみた」というスイングが結果に表れている。

 首位のケプカとは10打差。過去の全米プロで残り36ホールの逆転は9打差が最大と厳しい状況ではあるが、2位のスピースらとは3打差と2位以下は混戦模様となっている。「いいショット、いいパットを続ければチャンスはある。差が縮まるように頑張りたい」。まずはムービングサタデーにさらなる上位をうかがう。

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2019年5月19日のニュース