海老原清治 プレーオフ制し大会3連覇!一時は首位に4打差も…17番起死回生イーグル

[ 2019年5月19日 16:36 ]

男子ゴルフ 日本プログランド・ゴールドシニア選手権 最終日 ( 2019年5月19日 )

プレーオフ2ホール目でバーディーパットを沈めてパターを持った左手を高々と挙げる海老原清治。大会3連覇を達成した
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 ゴールドの部(数え年で68歳以上)は海老原清治(70=我孫子GC)が通算2オーバーで並んだ山本善隆(68=城陽CC)、谷中宏至(71=高松グランドCC)、中島弘二(73=フリー)とのプレーオフを2ホール目のバーディーで制し、大会3連覇を果たした。首位に3打差の8位からスタートした海老原は1イーグル、3バーディー、4ボギーの70をマークし、今季公式競技自身3度目となるエージシュートも達成した。大会最終日は海老原のほか、中島、佐野修一(71=レイケン)、長谷川勝治(73=船橋CC)、小川清二(76=琵琶池GC)がエージシュートを記録した。

 プレーオフ1ホール目のボギーで中島が脱落し、勝負は2ホール目の2番パー4(352ヤード)へ。短いパーパットを残した山本と谷中が息を殺して見つめる中、海老原は5メートルのフックラインを沈めてパターを持った左手を高々と挙げてガッツポーズをつくった。

 「2メートルくらいいったところからカップに向かってるなって思いました。3連覇っていうのは自分でも初めてだったし、そういう気持ちでやれたのも初めてだったからね。よかったなあ」

 海老原らしい柔和な笑顔で激闘を振り返った。一時は首位との差は4打まで開いたが、終盤の17番パー4(332ヤード)で残り80ヤードの第2打をSWで放り込む起死回生のイーグルを奪って首位に並びかけ、プレーオフでの勝利につなげた。

 今でも所属する千葉の我孫子GCで若いプロゴルファーや研修生といっしょにコースに出る。

 「この年になってもしょっちゅうラウンドしてるっていうのは強みですよね。だからクラブを振るうんぬんというのは大丈夫。あとは試合になってアプローチとパターがどうかだけなんです」

 レギュラーツアー時代と比べれば、当然、試合数は減っているが、若手との真剣勝負で日々、実戦の勘を養っている。

 大会初日の4924人に続き、最終日も5033人という大勢のギャラリーが詰めかけた。こうした熱い声援も海老原には大きな力になっているという。

 「毎年、毎年、5000人近いファンの方が集まってくれる。こういう雰囲気の中、プレーできるのはホントにいいよね。シニアに限って言えば、僕はギャラリーに(パットの)ラインを聞いたっていいんじゃないかなと思ってるんですよ。それでパターが入ったりしたら盛り上がるじゃないですか。ワー、ワー、騒ぎながらもっともっとギャラリーと接点を持ちながらゴルフをするのも楽しくていいじゃないですか」

 1985年の中日クラウンズ優勝者。2002年には欧州シニアツアーで3勝を挙げ、同ツアー日本人初の賞金王に輝いたパイオニアでもある。

 「来年は大会4連覇を狙います」

 世界を舞台に戦ってきた海老原は今も笑顔でプロゴルファー人生を楽しんでいる。

 ◇賞金総額2000万円、優勝賞金=ゴールド160万円、グランド240万円)兵庫県宝塚市の宝塚クラシックゴルフ倶楽部(ゴールド6082ヤード、グランド6424ヤード、いずれもパー71)

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