豪風、現役引退「自分なりの潔さ」金足農出の39歳、年寄「押尾川」襲名し後進指導へ

[ 2019年1月22日 12:00 ]

母校・金足農から贈られた化粧まわしで土俵入りを行う豪風
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 大相撲の元関脇で東十両12枚目の豪風(39=尾車部屋、本名成田旭)が初場所10日目の22日、現役引退を表明した。負け越しが決まった9日目の夜に、師匠の尾車親方(元大関・琴風)に電話で引退する意向を伝えた。東京都江東区の尾車部屋で取材に応じた豪風は「悔いは一つもない。簡単な話ではないし悩んだが、力士として自分なりの潔さを出したつもり。長くやった分、多くの方に見ていただけた。自分の相撲道はこれからです」と話した。今後は年寄「押尾川」を襲名し、尾車部屋の部屋付き親方として後進の指導に当たる見込み。

 初土俵からちょうど100場所目だった今場所は、力強い押し、機敏な動きが影を潜め、9日目に1勝8敗で負け越しが決定。十両残留にあとがない状況になっていた。9日目の取組後、進退について「自分たちは結果で生きている。負け越した責任は大きい。自分一人でここまで来たわけじゃない。そこを含めていろいろ考えなければいけない。自分一人では決められない」と語っていた。

 秋田県北秋田市出身の豪風は秋田・金足農高から中大に進み、4年だった2001年に学生横綱となった。02年に尾車部屋に入門し、同年夏場所に成田のしこ名で幕下15枚目格付け出しデビュー。史上最速タイの初土俵から所要2場所で同年秋場所に新十両昇進を果たした。昇進とともに、師匠の尾車親方が「豪放磊落(ごうほうらいらく)、豪快な相撲を取ってほしい」と期待を込めて命名した。

 03年春場所で新入幕を果たし、08年春場所で新小結に昇進。14年名古屋場所9日目には横綱・日馬富士を撃破。35歳1カ月での初金星は昭和以降の新入幕力士で最年長記録となった。続く秋場所では戦後最年長35歳2カ月での新関脇となった。

 巡業先でもジムを探してトレーニングを続けるなど、たゆまぬ鍛錬を続け、幕内在位86場所は歴代10位、幕内出場1257回は同8位で、ともに学生相撲出身では1位。77場所ぶりの十両となった昨年春場所の前には引退も考えたが「負けて終わりたくない」と現役を続行。続く夏場所では38歳10カ月で幕内に返り咲き、同じ場所で再入幕の安美錦に次ぐ、昭和以降2位の高齢再入幕となった。

 通算成績は687勝745敗46休。幕内通算は590勝669敗31休。三賞は敢闘賞2回(08年春、10年秋場所)、金星1。1メートル72、152キロ。

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