錦織、大逆転8強!絶体絶命から驚異の粘り 死闘5時間5分制す

[ 2019年1月22日 05:30 ]

テニス 全豪オープン第8日 ( 2019年1月21日    オーストラリア・メルボルンパーク )

カレノブスタ相手に5時間を超える死闘を繰り広げ、勝利した錦織(AP)
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 男子シングルス4回戦で第8シードの錦織圭(29=日清食品)は第23シードのカレノブスタ(27=スペイン)に6―7、4―6、7―6、6―4、7―6で逆転勝利を収めた。5セット中3セットがタイブレークにもつれる5時間5分の死闘を制し、節目となるグランドスラム通算10度目のベスト8進出。初の4強入りを懸けた準々決勝では第1シードのノバク・ジョコビッチ(31=セルビア)と激突する。

 5時間5分の死闘に終止符を打つサービスエースが敵陣コートの右隅に決まった。静寂が大歓声に変わっても、錦織にガッツポーズはない。かすかな笑みを浮かべて勝利をかみしめた。試合時間は今大会最長。2番目に長い4時間18分を大きく上回り「集中しすぎていて、終わった時に5時間と聞いてびっくりした。言葉を失うぐらいの接戦。第5セットはどうやってブレークしたか分からない。マッチポイントの終わり方は一番気持ち良かった。最高の戦いを見せられた」と疲れ切った表情を見せた。

 微妙な判定が勝負を分けた。最終第5セットは10点先取のタイブレークに突入。5―8から6―8になったプレーに対し、カレノブスタがビデオ判定を要求した。ネットに当たりコートの隅に落ちたボールに線審が「アウト」とコール。錦織はプレーを続けてバックハンドで決めた。映像判定の結果は「イン」。いずれにしても錦織の得点だったが、線審のコールがプレーに影響を及ぼしたと主張して、カレノブスタが猛抗議した。結果は覆らず、激怒した相手はリズムを崩して自滅。そこから錦織の5連続ポイントで試合が決した。

 5セット中3セットがタイブレークにもつれた接戦を制し、全豪では自身最高タイの8強入り。2セットダウンからの逆転劇は1回戦の世界ランク176位マイクシャク(ポーランド)戦に続いて今大会2度目で、2回戦の同73位カロビッチ(クロアチア)戦も入れて4戦中3戦がフルセットだ。「5時間、最後まで集中を切らさずにできた。タフになったと思う。特別に何かしたというのはない。今までの積み重ねですかね」。グランドスラム通算10度目の8強はだてじゃない。

 準々決勝では第1シードのジョコビッチと対戦。通算2勝15敗、14連敗中の最大の壁が立ちはだかる。錦織は「どうなるかは分かりません。しっかりリカバリーすることが先決になる。必ず長いラリーになるので、体を戻してから作戦を練りたい」と大一番を見据えた。試合終了時間は午後11時19分。会場を後にした頃には日付が変わっていた。錦織は16年のデ杯ではA・マリーと4時間54分を戦ったことはあるが、この日はそれ以上の長期戦。だが、息をつく暇はない。目標はまだ先にある。

 《史上最長は11時間5分》テニスの史上最長試合は10年ウィンブルドン選手権の男子シングルス1回戦、イスナー(米国)―マユ(フランス)の11時間5分。6―4、3―6、6―7、7―6で突入した第5セットは2日連続の日没中断を経て、70―68で決着。勝ったイスナーは18年大会準決勝でもアンダーソン(南アフリカ)と史上2位となる6時間36分の死闘で敗れ、同大会は19年から最終セットでのタイブレーク制を導入した。

 【5時間でできること】

 ☆新幹線 東京駅午前6時発の「のぞみ1号」に乗車すると終点の博多に10時52分(所要4時間52分)に到着。

 ☆海外旅行 香港・マカオまでが約5時間のフライト。セブ島も5時間で到着する。

 ☆高速バス 東京駅出発のノンストップ「新東名スーパーライナー」なら、約5時間で名古屋駅に到着。

 ☆ゴルフ プロゴルファーの1ラウンドの平均は約4時間半と言われており、ハーフターンで待ち時間を挟めば5時間を超えることもある。

 ☆箱根駅伝 今月2日の往路優勝の東洋大は5時間26分31秒で東京・大手町から箱根・芦ノ湖までを駆け抜けた。

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