オトナの大坂、ミスしても怒…らない「粘れた」逆転8強

[ 2019年1月22日 05:30 ]

テニス 全豪オープン第8日 ( 2019年1月21日    オーストラリア・メルボルンパーク )

ミスが出て不満そうにラケットを回す(AP)
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 女子シングルス4回戦で第4シードの大坂なおみ(21=日清食品)が、第13シードのアナスタシヤ・セバストワ(28=ラトビア)に4―6、6―3、6―4で競り勝った。3回戦に続く1セットダウンからの勝利で、ツアー大会本戦では自身初の2戦連続の逆転勝ち。日本勢として00年大会の杉山愛以来、19年ぶりの8強進出を決めた。準々決勝では第6シードのエリナ・スビトリナ(24=ウクライナ)と対戦する。

 感情を必死にコントロールした。第1セット、3―4で迎えた相手サーブの第8ゲーム。大坂は30―40からミスショットでゲームを落とすと、ラケットをコートに叩きつけようとして踏みとどまった。そのまま地面に置き、ガットでボールを弾ませ一呼吸。平常心を保ち逆転劇につなげ「リードされても諦めず粘れた。成熟するためには思い通りにいかなくても受け入れることが大事。それがうまくできないので改善している」と笑った。

 勝負の第3セット。3―2で迎えた第6ゲームで3度のジュースの末にブレークを許した。だが、集中は切れない。第7ゲームをブレークバックすると第8ゲームは4度のジュースの末キープ。3回戦で対戦した謝淑薇(台湾)のくせの強い球筋が頭に残っていた影響もあり、相手の2倍以上となる43回のミスを犯しながら粘り勝ち。1月3日のブリスベン国際準々決勝で逆転勝ちしたセバストワを返り討ちにした。

 3回戦に続く1セットダウンからの白星。ツアー大会本戦で自身10度目の逆転勝ちで、2戦連続は初となった。第1セットを取ると61連勝中。先手必勝タイプだったが、オフに走り込みやジムでのトレーニングを増やしたことで、フルセットを戦い抜くスタミナを手にした。体重は2年前から約10キロ減。17年12月からコンビを組むサーシャ・バイン・コーチは「体は最高に近い。感情のコントロールも良くなっている。本当に向上心が強い」と目を細めた。

 大坂は前夜に男子シングルスで20歳のシチパス(ギリシャ)が、4大大会20回の優勝を誇る第3シードのフェデラー(スイス)から金星を挙げた試合をテレビ観戦。同世代の活躍に刺激を受け、8強につなげた。準々決勝では昨季のWTAファイナル覇者で第6シードのスビトリナと対戦する。過去2勝3敗と負け越しているが「難しい相手だけど、今は凄くコンディションはいい。自分に自信がある」と前を向いた。

 4強入りなら全豪の日本勢では1994年の伊達公子以来25年ぶり。そして、昨年の全米に続く4大大会連覇まで、あと3勝。今の大坂には重圧を楽しむメンタルがある。

 《強化本部長も絶賛》日本テニス協会の土橋登志久強化本部長(52)は昨年の全米オープンに続いて4大大会2大会連続で8強に進出した大坂を絶賛した。第1セットは動きが鈍かったことを指摘した上で、第2セット途中からの巻き返しを評価。「悪いなりに対応する力がついてきている。勝ちながら学んでいる。それがグランドスラムというのが凄い。とてつもないことをやっている」と強調した。

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