浜田 女子78キロ級初出場V、新・寝技の女王が誕生日飾った

[ 2018年9月26日 05:30 ]

柔道世界選手権第6日 ( 2018年9月25日    アゼルバイジャン・バクー )

柔道世界選手権第6日 女子78キロ級でオランダ選手(左)を破り、初出場で優勝を決めた浜田
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 女子78キロ級で初出場の浜田尚里(しょうり、28=自衛隊)が決勝でステーンホイス(オランダ)を破り、オール一本勝ちで初優勝を果たした。14年にはロシア生まれの格闘技、サンボの世界選手権で女子80キロ級を制した異色の存在。2つの競技で頂点に立ち、28歳の誕生日を自ら祝った。また、男子100キロ級で2連覇を狙ったウルフ・アロン(22=了徳寺学園職)は3位決定戦で敗れ、今大会の日本勢15人目で初めてメダルを逃した。

 決して忘れられぬ、そして最高の誕生日となった。決勝は世界ランク1位の難敵に「経験したことがない」という9分超えの死闘で指導3を引き出し決着。優勝が決まっても喜ぶ余力がないほど疲れ切っていたが、一息入れると「誕生日なので優勝したいと思った。自分へのプレゼントになった」とほほ笑んだ。

 昨年出場した国際大会4試合は、15戦全て寝技で一本勝ちした「新・寝技の女王」。準々決勝では1メートル67の自身よりも頭一つ分も長身のスロベニア選手を巴投げで引き込むと、仰向けの状態から半身ずらして右手で相手の帯をつかみ、反転して抑え込む高等技術を披露。「下から(寝技に)いける練習もしてきたので」とあっけらかんと言ってのけた。

 「得意技がなかった」という高1の時、恩師の助言で寝技の練習に取り組み始めると、面白いように試合で決まった。山梨学院大の卒業前に、13年のユニバーシアードにサンボで出場するために二刀流を開始。練習は土日の週2回だけだったが関節技や絞め技は劇的に上達。14年の世界選手権優勝後にサンボからは離れたが、畳の上で技術を生かした。

 本音は「投げた方が気持ちがいい」。同じように“関節娘”で名をはせる女子52キロ級の角田夏実(了徳寺学園職)には「そんな怖い技はできないわ」と話す。今大会に向けた練習時間の比率は立ち技が9、寝技が1で、初戦(2回戦)は小外掛け、準決勝は大内刈りで一本勝ちし「今まで以上に練習してきたので」と成果を喜んだ。

 2つの競技での世界一には「それは狙っていたので」と、この日一番のビッグスマイルを見せた浜田。アギアル(ブラジル)、チュメオ(フランス)ら過去の優勝経験者がメダルも獲れなかった混とんの階級に、ユニークな新女王が誕生した。

 ◆浜田 尚里(はまだ・しょうり)1990年(平2)9月25日生まれ、鹿児島県出身の28歳。10歳で柔道を始め、国分南中―鹿児島南高―山梨学院大を経て13年4月に自衛隊入り。柔道と並行して行っていたサンボでは14年世界選手権80キロ級で優勝。柔道では15年のグランプリ青島でワールドツアー初優勝。昨年12月のグランドスラム(GS)東京大会でGS初優勝を果たした。1メートル67。右組み。得意技は寝技。

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