デーモン閣下「スッキリしない」、やく氏「宝失い相撲界衰退」

[ 2018年9月26日 05:30 ]

貴乃花親方 衝撃の引退届

引退会見に臨む貴乃花親方(撮影・三島 英忠)
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 ▼デーモン閣下(アーティスト、早稲田大学相撲部特別参与)スッキリしない。まず、告発状のどこが、協会と決裂するポイントとなったのか。そして、話し合いで解決に導けなかったのか。成熟した組織なら、できたはずだ。部屋を変わる弟子たちも心配だ。師匠が代わった力士は、伸びが止まる例も多い。親方自身は今後どうするのか。「相撲界に関わっていく」というが、イメージが湧かない。あれほどの大横綱だ。違うスポーツ組織の長という形で活躍することもあるかもしれない。父が大スターで、入門前からカメラに追われ、常にスターだった人。指導者としても存在感のあった人。このような形で土俵を去るのは寂しい。

 ▼やくみつる氏(漫画家)日本相撲協会は貴乃花親方を辞めさせるべきではない。依然として人気が高く、圧倒的な存在感を持つ。排斥すれば協会はとんでもない宝を失い、相撲界の衰退につながるだろう。協会は「親方衆は一門に所属しなければいけない」と決めたという。それと、元横綱・日馬富士の傷害事件を巡る告発状の話は全く別のことだ。これらを関連付け、親方に圧力をかけていたとすれば乱暴だと思う。ただ、協会は圧力を否定しており、なぜ主張が食い違うのか、検証すべきだろう。協会は親方を引き留める努力をし、告発状の内容については別に議論したり、裁判所に解決の場を移したりすべきではないか。

 ▼友添秀則早稲田大教授(スポーツ倫理学)日本相撲協会が理事会で、親方衆はいずれかの一門に所属することと決めたことは「貴乃花親方外し」との印象を受ける。協会は相撲という日本の伝統文化を背負い、税制面で優遇される公益財団法人だ。本来であれば運営は誰もが納得できるものでなければならないが、理事会決定は世間が納得するような説明がなく、協会を告発するなどした貴乃花親方に対する報復のようであまりにも大人げない。不世出の大スターである貴乃花親方がこのまま辞めることになれば、協会の権威や信用の失墜にもつながる。どちらにとってもプラスにならないのではないか。

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