ロクテ、リオで強盗被害 頭に銃突き付けられ…金メダルは奪われず

[ 2016年8月15日 11:14 ]

強盗被害に遭ったライアン・ロクテ(AP)

 選手への強盗被害が相次いでいるリオデジャネイロで14日、世界的なトップスイマー、ライアン・ロクテ(32)を含む米国の4選手が、警官の服装をした複数の武装強盗に襲われ、頭部にピストルを突きつけられて財布やクレジットカードなどを奪われた。しかしロクテが800メートル自由形リレーで獲得した金メダルは奪われなかった。

 ロクテとガンナー・ベンツ(20)、ジャック・コンガー(21)、ジミー・フェイゲン(26)の4選手はボートやカヌーの競技場となっているロドリゴ・デ・フレイタス湖近くにあるフランス代表のホスピタリティー・ハウスでのパーティーに出席。パーティーが終わってタクシーで選手村に戻ろうとしていた。しかしその途中、警官の服装をした強盗に車を停められて被害に遭った。

 米NBCの取材に答えたロクテは「バッジをつけた彼らは車を降りろと言ってきた。自分はそれを拒んだんだが、そうすると頭に銃を突きつけてきた。携帯電話と選手用のIDは置いていったが、財布と金銭は奪われた」と証言。当初、この一件に対して国際オリンピック委員会(IOC)の広報は「絶対に事実ではない」と否定していたが、その後に訂正して謝罪した。

 家族が来ていたためにロクテらとは同行していなかったマイケル・フェルプス(31)は「信じられないし、許せない」と親友に起こった不幸な出来事に怒り心頭。幸いに全員無事で選手村に戻ってきたが、五輪4大会で12個のメダルを獲得しているロクテの身に起こった強盗事件は関係者に大きな衝撃を与えた。

 警察はロクテらの証言をもとに現在、捜査中。強盗が警官であるという可能性も残しており、犯罪多発都市として悪名高いリオデジャネイロにまたひとつ“難題”が増える形となった。

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2016年8月15日のニュース