白井「五輪の難しさ」着地乱れ4位 内村「健三も、やっぱり人間」

[ 2016年8月15日 03:05 ]

<体操男子種目別決勝>床運動でメダルを逃した白井は両手を合わせゴメン…

リオデジャネイロ五輪体操

(8月14日 リオ五輪アリーナ )
 男女の種目別決勝が行われ、男子床運動で19歳の白井健三(日体大)は着地が2度乱れて15・366点の4位に終わった。

 白井は、6日の予選では精彩を欠いて6位で決勝に駒を進めたものの、8日の団体決勝では一人16点を超える16・133点をマークして金メダルに貢献。この日も優勝の本命と見られていた。

 だが、出だしのE難度からの着地は止めたが、その後2度大きく着地で乱れた。得点が出るまでに時間がかかり、客席からブーイングも飛んだが、結局15・366点。その時点でメダルには手が届かなかった。

 白井は「自分の演技ができなかったのが悔しい。団体の金メダル獲得から気持ちの持続が難しかった。また新しい課題に向けて、東京五輪に向けて課題もできた。団体の時はチームの応援もあったので、個人種目の差など五輪の難しさも分かった。いい目標ができたのは良かった。」と語った。

 これまで強心臓ぶりを発揮してきた白井だが、一緒に決勝を戦った内村は“異変”を感じ取っていたようで、「手を挙げた時にいつもの笑顔がなかった。健三も、やっぱり人間なんだと思った」と語った。

 白井はあと15日(日本時間16日)の種目別跳馬が残っている。予選では15・283点で3位だったが、団体の決勝では「シライ/キムヒフン(伸身ユルチェンコ3回ひねり)」をきっちり決めて15・633点の高得点をマークした。決勝で新技として申請している「伸身ユルチェンコ3回半ひねり」を成功させれば、金メダルの可能性も十分ある。「気持ちを切らさず、きょうの悔しさを晴らすような堂々とした演技をしたい。あしたも難しい技に挑戦すると思います」と、初五輪での2つめのメダルを誓っていた。

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