福士　日本勢最高１４位「金メダル獲れなかった～」

１４位でゴールした福士（ＡＰ）

リオデジャネイロ五輪・女子マラソン

（8月14日 「サンボドロモ」を発着・市街地周回コース）
　五輪で初のマラソンを日本勢最高の２時間２９分５３秒へ走り１４位で終えた福士加代子（３４＝ワコール）は「金メダル獲れなかった～！頑張った～！本当にしんどかった～！」と目じりに涙をにじませながらも笑顔で絶叫した。

　中盤まで先頭集団にいながら、脱落。それでも、最後に１人抜く力走を見せ「金メダルを目指していたから最後まで頑張れた！こんなに頑張った自分はいないかった。特別な時間を過ごせました」と福士。

　これまでトラック種目で０４年アテネ五輪から３大会連続出場し、マラソンではこれが初めての五輪。１月の大阪国際女子を２時間２２分１７秒の自己ベストで制したものの、代表確定をもらえず、選考レース再出場を巡って物議を醸した。

　大会前の５月には右足薬指に疲労骨折の疑いが出るなど調整も決して順調ではなかった。その末の夢舞台。狙った成績ではなかったものの「オリンピックのマラソンは、苦しいけど楽しいよ！出るもんだね」と言い切った。