セーリング土居ショック20位…4年後“ホーム”江ノ島で雪辱だ

[ 2016年8月15日 06:33 ]

セーリング女子代表の土居(AP)

リオデジャネイロ五輪 セーリング女子レーザーラジアル級

(8月13日)
 打ちひしがれた。セーリング女子レーザーラジアル級の土居愛実(22=慶大)は10レースを終えて20位。世界ランキング9位で迎え「メダルが目標」と臨んだ2度目の五輪は10位までによる最終レースにも進めず「悔しいのを通り越しているけど表現が見つからない」とショックを隠せなかった。

 第1レースで21位と出遅れ、第8レースで1位と盛り返したが、挽回するには遅すぎた。湾を囲む山や丘から気まぐれな風を読み切れず「気持ちばかりが前に出て体がついていかなかった」と敗因を振り返った。

 男子470級代表の兄一斗に連れられ、小学2年から乗り始めた。先に頭角を現し、12年ロンドン五輪に出場して31位。「出ただけでおめでとう、という感じ」と満足した。13年から数々の世界王者を育てたブレッド・コーチに師事。慶大でスポーツビジネスを学ぶ一方、江の島周辺の練習や海外での合宿、レースに出場するなど学業と競技活動を両立する中で力を付けた自負があっただけに「積み上げてきたものを出せなかった」と悔やんだ。東京五輪は高校時代から拠点を置く江の島が舞台。「やっぱり悔しい。次は金メダルを穫るつもりで4年間を懸けたい」と雪辱を誓った。

 ▼土居 愛実(どい・まなみ)1993年(平5)8月29日生まれ、横浜市出身の22歳。男子470級代表の兄・一斗(24)の影響で小学2年からヨットを始め山手学院高時代から江の島を拠点。初出場の12年ロンドン五輪は31位。14年仁川アジア大会で銀メダル。昨年11月の女子世界選手権で日本人最上位の8位。慶大3年。1メートル67、64キロ。

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