アジア大会結団式 目標は金メダル60個以上

[ 2010年11月6日 19:22 ]

アジア大会の結団式で、団旗を手にする旗手の潮田玲子(中央)。右は村上幸史主将、左は市原則之団長

 中国の広州で12日に開幕する第16回アジア大会に臨む日本選手団の結団式が6日、秋篠宮ご夫妻をお迎えして東京都内のホテルで行われ、塚原光男総監督が情報戦略データに基づき「60個以上の金メダル数を目指したい」と目標を掲げた。前回は50個だった。

 尖閣諸島付近での漁船衝突事件で日本と中国の緊張が高まる中、日本は史上最多となる1078人の選手団を派遣する。日本選手団主将を務める陸上男子やり投げの村上幸史選手(スズキ浜松AC)は「自覚と責任を持ってチーム一丸となり、全力で競技に挑みたい」と決意を表明した。
 大会は五輪を上回る42競技が実施され、囲碁の国内タイトル保持者など非五輪競技の選手も結団式に多数参加。団旗は選手団長の市原則之・日本オリンピック委員会(JOC)専務理事を経て、旗手を務めるバドミントン女子の潮田玲子選手(日本ユニシス)に手渡された。
 JOCの竹田恒和会長は「元気な日本を国民の皆さんに届けられるよう、競技にまい進していただき、代表選手にふさわしい行動を心掛けてほしい」と激励した。

 ▽村上幸史主将の話 (主将に)正直、戸惑いもあったが、しっかり覚悟を決めて戦う決意をした。自分の競技で結果を残したい。(2大会連続銀メダルで)8年分の思いがある。

 ▽潮田玲子旗手の話 結団式は緊張したし、旗が結構重かった。前回の旗手だったレスリングの吉田(沙保里)さんに「選手団の一番前を歩くのは気持ちいいよ」と言われたので、楽しみたい。

 ▽吉田沙保里(レスリング)結団式をすると身が引き締まる。選手団の一員として絶対に負けられないという気持ちになる。ここで優勝しないとロンドン五輪につながらないから、優勝しかない。
 ▽北島康介(競泳)これだけの選手が集まれば、やる気にはなる。アジア大会は(釜山で)世界新も出したし、印象深い。僕は影のサポートをするので、若者に頑張ってほしい。
 ▽塚原直貴(陸上)前回銀メダルしか取れなかったので、今回ほしいのは輝かしい色のものだけ。調整で時期的に難しい面もあるが、自分の持っているものを出せば結果はついてくる。
 ▽沢穂希(サッカー)前回は決勝で負けて悔しい思いをした。リベンジしてアジアの頂点に立ちたい。
 ▽井山裕太(囲碁)初めての経験で、素晴らしい大会の代表に選ばれて光栄。やるからには金メダルしかなく、ファンの期待に応えたい。

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2010年11月6日のニュース