白鵬 双葉山の故郷訪問…800人“熱烈歓迎”

[ 2010年11月6日 06:00 ]

双葉の里に到着した白鵬は地元の子どもたちから花束を受ける

 大相撲の九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)で史上1位の連勝記録に挑む横綱・白鵬(25=宮城野部屋)が5日、69連勝の記録を持つ双葉山の故郷・大分県宇佐市を訪れた。

 白鵬は当初、地元市民の感情を配慮して「ひっそりと訪れたい」と話していた。だが事前に宇佐市役所を通じて発表があり、800人の市民が双葉山の生家や資料館がある双葉の里に集まった。拍手と声援で出迎えを受けた白鵬は宇佐市から米1俵、日本酒「双葉山」などを贈られ、「こんなに大きく迎えてくれてビックリ。声援を聞いてパワーをもらえた」と感激の面持ちだった。資料館では双葉山が書いた手紙などの遺品を見て回り、生家では床の間にある火鉢にお香をたいて3分間、合掌。尊敬してやまない双葉山に対し「頑張ります」と心の中で誓ったという。
 双葉の里の新貝文俊館長は「前人未到の69連勝と言えなくなるのは寂しい。でも双葉山を尊敬する白鵬関に記録を抜かれるのであれば光栄」と話し、記録更新となれば白鵬にまつわる物の展示も考えているという。白鵬は69連勝を達成した場合、東京都荒川区の善性寺にある双葉山のお墓を訪れて報告する意向だ。

 ≪双葉山の親類もエール≫母方の祖母が双葉山の祖母と姉妹の岡久代さん(91)が、双葉の里を訪れ白鵬を歓迎した。双葉山の現役時代には大阪場所の升席に招待されるなどの交流があったそうで「おとなしくてやさしい人でした」と話した。白鵬が69連勝に挑むことについては「変な気持ちだけど、いまは白鵬さんの全盛期ですし喜ばしいこと。勝ってほしい」とエールを送っていた。

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2010年11月6日のニュース