岡田イズムで…拓大 箱根予選会トップ通過!

[ 2010年10月17日 06:00 ]

1位のアナウンスに手を叩いて喜ぶ拓大・岡田監督(中央)

 名将が箱根路に帰ってくる。第87回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会は16日、陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園の20キロで行われ、06年に亜大を初の総合優勝に導いた岡田正裕監督(65)率いる拓大が1位通過し、2年ぶりの本戦出場を決めた。3月に監督に就任し、4月にはケニアからの留学生2人が加入。チームの底上げに成功し、2位に4分以上の大差をつけた。大東大は11位で44回連続出場を逃し、順大も13位で2年連続で落選した。本大会は来年1月2、3日、シード校に関東学連選抜を加えた20チームで争う。

 2位に大差をつけてのトップ通過に、岡田監督は「プラン通り」と胸を張った。留学生のジョン・マイナ(1年)が先頭でゴールすると、その後も続々と好タイムで選手が帰ってきた。「ユニホームが変わっただけ。目標は3位くらいだった。出来過ぎの部分もある。私は私のスタイルで指導するだけ」と謙そんしたが、昨年は予選会14位の拓大を見事な手腕で復活させた。
 就任直後に留学生2人が入学したが、着手したのはチーム全体の底上げだった。亜大でも行った夏の阿蘇合宿では1日約40キロ、21日間で計820キロを走らせた。不安がる選手もいたが、全員が脱落することなく消化。この日はスタート時の気温が21・6度で、ゴール時には23・2度まで上昇したが「暑くなったらウチは強い」と夏合宿の成果も発揮された。
 抜群の実績も選手の力を引き出した。88年のソウル五輪女子1万メートル代表の松野明美を育て、06年には亜大を総合優勝に導いた。その名将が「本戦なら5位(に入れるくらい)の練習ができた」などと選手に声をかける。合言葉は「練習=自信」。「それを信じて走った」と谷川智浩(4年)が話した通り、名将の言葉には何よりも説得力があった。
 就任約8カ月にもかかわらず、予選会当日の午前5時まで出場選手12人を決められなかったほど選手層が厚くなった。もう一人の留学生、ダンカン・モゼ(1年)も出場できる本戦は、往路だけでなく復路も戦える編成を考えているという。「目標はシード獲得。あわよくば(拓大の)最高位の8位を破りたい」。4年ぶりに箱根に戻ってくる名将は、本戦でも勝ちを見据えている。

 <須藤元気氏も“後押し”>元総合格闘家で拓大レスリング部監督の須藤元気氏も会場に駆けつけた。同部も先月に全日本学生王座決定戦で優勝を果たしており「おめでとうございます。お互いに切磋琢磨(せっさたくま)して、拓大ここにありというのを見せつけていきましょう」と祝福。陸上競技部の合宿で「自分の緊張を認めて開き直るぐらいがいい」とアドバイスしたこともあり、西山主将は「トップアスリートの言葉は心に響いた」と話していた。

 ◆岡田 正裕(おかだ・まさひろ)1945年(昭20)7月27日、熊本市生まれの65歳。鎮西高校から亜大に進み、3年時に箱根駅伝初出場メンバーとなり、9区9位。4年時は3区10位。指導者転身後はニコニコドーで88年ソウル五輪女子1万メートル代表の松野明美らを育て、99年から亜大の監督に就任した。06年箱根駅伝で初優勝。08年に九電工女子監督になり、昨年3月に辞任。陸上界から離れたが、今年の3月に拓大監督に就任した。

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