アテネ、北京五輪連覇の内柴「ひっそり」引退

[ 2010年10月17日 06:00 ]

北京五輪柔道男子66キロ級で獲得した金メダルを手に笑顔の内柴正人=08年8月

 04年アテネ、08年北京で柔道男子66キロ級を連覇した内柴正人(32=旭化成)が第一線から退くことが16日、明らかになった。

 全日本柔道連盟(全柔連)の強化指定「シニア」だった内柴は、来月の講道館杯(千葉)への欠場を決め、事実上の引退を決意したことを自身のブログで表明。15日には女子48キロ級で五輪5大会連続出場を果たした谷亮子が現役引退を表明した直後だけに「柔道界のスター やわらちゃんが引退された流れに隠れて ひっそりと」と記した。吉村和郎強化委員長も「第一線を退くという意思は本人と確認した」と話した。近日中に強化指定辞退届を提出し、記者会見を行う予定。
 60キロ級の有力選手だった内柴は、減量苦から階級を変更し才能が開花。08年北京五輪では連覇を達成すると同時に日本選手団の金メダル1号を獲得した。その後は現役続行を表明したが、今春からは出身地でもある熊本の九州看護福祉大の女子柔道部でコーチも兼任。「自分を信頼して来てくれる子がいるのに、指導をおろそかにできない」が最近の口癖だった。先月19日、全日本ジュニア選手権が行われた埼玉県内で吉村強化委員長らと会談。指導者に専念する覚悟を決めた。今年いっぱいで旭化成を退社し、来年1月1日付で九州看護福祉大の教員に転身する見込みだ。

 ◆内柴 正人(うちしば・まさと)1978年(昭53)6月17日、熊本県菊池郡合志町(現合志市)出身の32歳。国士舘高―国士舘大。60キロ級で02年釜山アジア大会銅。03年に66キロ級へ変更して飛躍し、04年アテネと08年北京で五輪連覇。05年世界選手権は銀メダル。現在は旭化成に所属しながら、九州看護福祉大の非常勤職員。得意は巴投げ、寝技。1メートル60。家族は妻、1男1女。

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