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大盤振る舞い 大判ヒラメ 頂きました 船内唯一2キロ級

[ 2022年4月18日 07:09 ]

船内唯一!2キロ級のヒラメを釣り上げた高橋昇二さん          
Photo By スポニチ

 【釣り新鮮便】この時季になると大物フリークのボルテージが一気に上がる場所がある。新潟・直江津沖だ。ヒラメとマダイがともに乗っ込み中で、特に夜ヒラメは例年7キロ、10キロのモンスター級が上がる。大型を目指し直江津・えびすや釣具店に足を運んだ。(後藤 賢治)

 夜ヒラメ船は午後5時出船と、同11時出船がある。今回はえびすや釣具店の謙信丸に乗船。午後5時に出船し、約30分で直江津沖のポイントに到着した。かじを握る兼玉武雄船長は、父親である文明船長譲りの操縦の名手として知られている。

 「どうぞ。タナは底上2メートルです」の合図で仕掛けを投入する。道糸はモンスター級対策も兼ねて、オマツリや擦れにも強いバリバス「クラウン船PE X8」4号を巻き、親バリは丸セイゴ18号、孫バリはトリプル8号、幹糸12号、ハリス10号(全長1・7メートル)、オモリ100号をセットした。

 集魚灯が海をコバルトブルーに照らすと、マイワシや小型サバが集まってきたが、どうやら今夜は様子が違う。「雪解け水が入り、ここ数日は水温13度に低下。その影響で魚の活性が悪いですね」と兼玉船長は渋い顔。今夜こそはと期待するが、触れた海水はかなり冷たく、セットした生きアジが次第に弱っていくのが分かる。

 釣り始めから3時間が経過しても当たりもなく、諦めムードが船上に流れたころ、左舷トモを陣取った長野市の高橋昇二さん(59)の竿が満月状態になった。同乗者が一丸となり、エールを送る。兼玉船長が差し出した玉網に入ったのは、肉厚の2キロ級の本命。全員に奇妙な一体感が生まれ、拍手を送り祝福した。えびす顔の高橋さんは「型は小さいけどうまさは最高です。ぜひ新聞用の料理に使ってください」とプレゼントしてくれた。これは感謝しかない。

 兼玉船長は「1週間も経過すれば水温も安定し、再び活性も上がります。数、型ともこれからが楽しみです」。スタートが遅れた分、チャンスはこれから。大人気のターゲットなので、予約はお早めに。

●フワフワ食感に称賛の嵐

 高橋さんから頂いたヒラメを、東京都瑞穂町にある「寿し長」の大将・長谷川勇一さんに料理してもらった。おすすめは「ヒラメと春の山菜天丼」。

 (1)ヒラメを5枚おろしにして、10×5センチ大に切る(2)下ゆでしたタケノコを3×10センチ×3ミリにカット(3)タラの芽、フキノトウ、シイタケは好みの大きさに(4)(1)(2)(3)に粉を付け、180度の油で揚げる(5)丼にご飯を盛り付け(4)を天丼のタレに漬けて盛り付けたら完成だ。

 鼻に抜ける旬の香りは格別で、試食してもらった店のお客さんからも「うまい、最高」と絶賛の声だった。

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