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“仙台湾の主役”戻ってきた!マガレイ開花

[ 2022年3月31日 07:00 ]

カレイ釣りの“輪”を広げている加藤さん
Photo By スポニチ

 【ガイド】復調の兆しが濃厚だ!宮城県仙台湾の定番釣り物マガレイの食いが戻ってきた。小突き→食わせの間、基本動作の誘いが有効。塩釜・みなとや釣具店のみなとや丸に乗り込んだ。(スポニチAPC・菅野 順也)

「遅れていましたが、徐々に数釣れてきました。また楽しいカレイ釣りシーズンが到来ですね」と受付でみなとや釣具店の鈴木順雄社長が話す。

 遠浅で広大な砂地に恵まれている仙台湾。潮と水温の条件もそろう。釣り物は数あれど、仙台湾の代表はやっぱりカレイなのだ。

 午前5時半に塩釜港から出船したみなとや丸は水深45メートルのポイントに到着。小型片天ビン3本バリ仕掛けに餌の青イソメを付けて投入。着底したら海底を小突いて寄せて食わせるのがカレイ釣りの基本だ。

 定年後から本格的に釣行するようになった、塩釜市・畠山和正さん(65)は「仕事が忙しくて我慢していましたが、今は存分に楽しんでいますよ」と船中1匹目のマガレイを釣り上げた。

 「ブルブル」と小気味よい当たりが私の竿にも伝わり、即合わせ。32センチの良型マガレイをキャッチできた。

 その後、食いはポツポツの状況。かじを握る秋元勝治船長に食い渋りの日にうまく釣るコツを聞くと「餌を見ているのに口を使わない時に小突き過ぎるのは逆効果です。吸い込みやすいように数回切り分けて餌を付けてください。わずかな幅で小突いた後にしっかり動きを止める、食わせの間が大切になります。この時にオモリを少し浮かせると当たりが伝わりやすくなりますよ」とのこと。

 昨年11月に船釣りデビューの、仙台市・鳴海毅亮さん(42=会社員)は「誘われて初めて乗った時にハマってしまいました。初心者にも簡単に大きいのが釣れるのは陸にはない魅力ですね」と竿さばきも慣れた様子。

 隣席の同市・佐伯啓志さん(48=自営業)は「私も誘われて船釣りを始めました。魚種が変わると釣り方も全く違うので飽きませんね」と竿を持つ手に伝わる感触を楽しんでいた。

 鳴海さんと佐伯さんを沖釣りの世界に招いたのが、同市・加藤宜さん(44=会社員)だ。「テンヤのマダイ釣りもカレイ狙いも同じように考えています。大型に食わせるには、違和感を与えないよう潮に同調する誘いに徹していますよ」とマコガレイ43センチを浮上させた。

 当日のトップは16匹。仙台湾のカレイ釣りとしては満足できなかったが、今後は水温が上昇するに従って釣果も昇り調子の予感だ。

 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、塩釜・みなとや=(電)022(366)3709。出船は午前5時半。乗合料金9000円(餌・氷付き)。

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