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50センチ超クロダイ期待大

[ 2021年5月1日 09:27 ]

山口さんが釣り上げたクロダイは52センチの大型
Photo By スポニチ

 【磯と堤防ガイド】水温が上昇したことでクロダイの乗っ込みが本格化。手軽に行ける堤防でも、50センチを超える大型が狙える絶好の機会が到来!横須賀市・深浦湾での52センチの乗っ込みクロダイが姿を現した。(スポニチAPC・恩田 誠)

 やや深場にいるクロダイも産卵期には浅めの所に移動してくるため、普段では狙えないような場所でも大型に出合える可能性がある。

 今回出掛けた深浦湾は、深い入り江のさらに奥向きに位置するので、この時季に特化した釣り場といえるかも。

 奥深い湾ゆえに、潮は横にゆっくり流れるだけ。湾の中央部は水深があるが、船の通り道になるのでしばしば釣りが中断される。

 海底の水深を探ると、釣り座から15~20メートルほどのところにカケ上がりがあることが判明した。その辺りなら船の往来にもさして影響は受けないので、ウキ下を5メートルほどに設定して底層を狙った。

 付け餌は底すれすれか、やや底をはうといった感じで狙うので、当たりは極めて小さいものになる。わずかな変化をも捉えることが可能な棒ウキが、ここでは必需品だ。

 場所によって水深は異なる。スタート時にはまず、狙うポイントの水深を確認しよう。

 同行してもらった横須賀市の山口守さん(73)は、この釣り場を熟知しており、カケ上がりの位置も完全に把握。潮は左右にゆっくり動くだけなので、定めたポイントに重めのコマセを入れて、魚の餌場を形成していた。

 棒ウキのトップは微妙に変化するが、これはハリが底の小さな障害物(貝の殻など)に当たっていることによるとのこと。確実に付け餌が底付近にある証拠である。

 小さな当たりは出始めるが、掛かるのはフグか15センチ級のマアジ。本命が寄ればこうした魚は寄りが悪くなるので、山口さんは同じポイントにコマセを入れ、そして仕掛けを投入し続けた。
 そして、ついに山口さんの仕掛けに本命がヒット。竿の曲がりやその手応えから、かなりの大型だとのこと。海面に上がってきたのは丸々と太り、かつ50センチはあろうかという大型クロダイ。

 足場がやや高いので、私が玉網入れを手伝い、無事に取り込みに成功。52センチの見事なサイズだった。

 ◯…クロダイはやや敷居が高いという人には、マアジやコノシロもよく姿を見せるので、この魚を狙ってみるのも良いかも。もっとも、大型クロダイの登場もあり得るので、ハリスは1・5号がお勧めだ。

 ◯…近くに釣具店はないので、必ず持参すること。釣り場は無名に近いので、情報入手も難しい。

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