×

ラスト「トビー」で40センチブラウン バラシに根掛かり続出で4枚失うも…最後にゲット!!

[ 2021年4月11日 06:13 ]

ゴールドカラー、10グラムの「トビー」にヒットしたコンデションの良いブラウントラウト
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】1日、栃木県日光市の中禅寺湖が解禁しました。私たちは前日入りして民宿おかじんに宿泊し、ワクワクしていました。

 当日入ったのはおかじん桟橋の左側です。解禁日は魚がとても釣れやすいので、いろんなことを試すことができます。そこで今年の1投目からはメップスの「ジャイアントキラー」と呼ばれる大型スピナーを試してみました。これはキングサーモンを釣るルアーで30グラムあります。かの文豪、開高健も愛用していたルアーです。

 午前5時、花火の合図と同時に第1投、着水と同時にリールを巻き、引いてくると手前でコツンと来て根掛かりしました。ロッドをあおると回収できたのでそのまま方向を変え、第2投。ブルブルとスピナーの回転を感じながらリールを巻いてくると、グン、と衝撃が伝わりました。

 「やった!」とばかり思いっきり合わせを入れるとなんと根掛かりでした。岩の間にガッチリかんでしまっているようで方向を変えても取れません。

 解禁早々なのですぐにこれを諦めて切りました。PEラインを編んでいる暇はないのでロッドごと交換し、今度はアブのトビーです。これは私が中学生の時に290円で買ったルアー。これまであまり活躍していなかったのでこの機会にぜひ、ということで、これをややライトなタックルで投げて、巻いて止めてヒラヒラ落としてを繰り返すと、なんと5投目でヒット。グリグリと重い引きでレイクトラウトかと。しかしその魚は水面でドタバタ暴れた瞬間にバレてしまいました。

 それでもすぐ次がヒットするだろうと、余裕でキャストを続けていると、隣で釣っていた三上隼平さんに小型ブラウンがヒット、ルアーはトリコロールスプーンの14グラムでした。やはり新型は釣れるなと感心していると、彼は続けて同サイズをヒットさせたのでびっくりしました。

 魚の気配がムンムンでしたので、まだまだいけると今度はフライロッドに持ち替えました。フライでもすぐにヒットがあったのですが、何と合わせ切れ。3匹目のバラシです。

 8時半、おかじんに戻り朝食。ゆっくり休憩した後はシーマとカーディナルの仕掛けを作り直して再開。しかしヒットはなく、根掛かりばかり。5枚用意したトビーの4枚目もなくしてしまいました。そして最後の1枚、10グラムゴールドカラーを結び、第1投。日も高くなっていたため超遠投。50メートルほど飛びました。湖底まで沈めてリーリング開始、そしてすぐにグン、と鈍い重みが「またやってしまったか?」と思った次の瞬間、グングンと生命反応が伝わってきました。

 ヒットです。遠くで掛けたのでとても重く、いいサイズのレイクトラウトかと思いました。しかしそれは40センチほどの魚、しかもブラウンでした。「こんなに引くの?」感心しながらネットイン。ミッションコンプリートです。

 ヒットルアーと呼ばれるスライド系スプーンを封印し、投げ続けたかいがありました。

今まで中禅寺湖で釣った魚の中で最も価値ある魚になりました。
 肩の荷が下りた後はジグも投げてみました。タングステンの「ラスパティーン」20グラム。これには60センチのレイクトラウトがヒットしてくれました。

(東京海洋大学客員教授)

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、中禅寺湖・民宿おかじん=(電)0288(55)0410。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る