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乙武洋匡氏 過去の女性問題改めて謝罪「5股ではない。15年間の結婚生活で5人」逆風の出馬で必死の釈明

[ 2024年4月9日 05:00 ]

出馬表明会見後、東京メトロ・東西線門前仲町駅周辺を練り歩いた乙武洋匡氏(撮影・佐藤昂気)
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 作家の乙武洋匡氏(48)が8日、東京都内で記者会見し、衆院東京15区補欠選挙(16日告示、28日投開票)に無所属で立候補すると表明した。女性問題で出馬を断念した2016年参院選を含め、3度目の国政挑戦。小池百合子都知事(71)が特別顧問を務める地域政党により設立された「ファーストの会」が擁立を画策。公認候補を断念した自民党は支援の在り方を検討している。

 電動車椅子で登場し「政治によって人々をサポートしたい」と決意表明。その後、過去の女性問題を自ら切り出し、改めて謝罪した。質疑応答では、一部の「5股報道」に対し「5股ではない。15年間の結婚生活で5人と(不倫した)ということで、5人同時ということではない」と必死に釈明した。

 公選法違反事件で有罪が確定した柿沢未途前議員=自民離党=の辞職に伴う補選。自民派閥の裏金事件もあり「自民の推薦を受けるのは恐らく逆風になる」と分析する一方「(可能性は)ゼロとは言えない」と説明。現時点ではどの政党にも推薦依頼は出していないという。数々の選挙で集票力を実証してきた小池氏の応援入りは期待。「(公務に)余裕があれば、お越しいただけたら」と語った。

 注目される“戦況”だが、女性問題はネックで苦戦必至。小池氏は「二度と過ちを犯さないと本人に確認した」として問題はないとしているが、公明は消極的。佐藤茂樹国対委員長は「他党が女性候補を擁立しているのに大手を振って応援できるのか」と話している。自民推薦時のマイナス的側面はすでに表面化。国民民主は、共闘は全国に影響するとして支援しない考えだ。

 昨年12月の江東区長選では、自民、公明、国民、都民ファが推薦した元都部長が約5万7000票を獲得し、立憲民主などが推薦した元区議ら4人を破り初当選。この元区議は立民が擁立した酒井菜摘氏(37)で、約3万4000票を集め次点。区長選の枠組み崩壊なら影響が出そうだ。対照的に共産は新人擁立を取り下げ、酒井氏を支援。自民都連関係者は「酒井氏は相当手ごわい」と話した。

 自民都連などでは乙武氏推薦に反発が広がる状況。昨年4月の区長選で自民推薦候補の対抗馬を積極支援したことを問題視。都議補選を巡る都民ファとの関係も影を落とす。

 会見後に、東京メトロ・東西線門前仲町駅周辺を回った乙武氏。「思った以上にビラを受け取ってもらえた」と手応えを感じた様子だったが、得票につながるか未知数だ。

 ▽乙武氏の不倫騒動 2016年3月、夏の参院選に自民党が擁立予定だった乙武氏に、一部週刊誌で不倫が報じられた。20代女性との海外旅行などが伝えられ、本人も「これまでに5人と不倫した」と認めた。乙武氏とともに、妻も「私にも責任の一端」とコメントを発表したことに「奥さんに謝らせるなんて」と世間から猛批判を浴びた。その後、立候補は取りやめとなり、妻との間に3人の子供がいたが離婚した。

《ファーストの会副代表就任 立民「二枚舌」と批判》乙武氏は3月28日付でファーストの会の副代表に就任している。立民の米山隆一衆院議員はSNSで乙武氏に対し「“無所属”を掲げるなら副代表は辞任すべきだし、副代表を続けるなら“ファーストの会”で出るべき」とし、今のままでは「二枚舌」と指摘した。

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