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脂もノリノリ♪ 30センチ超イサキ

[ 2021年4月10日 11:41 ]

良型を一荷で上げた山口さん
Photo By スポニチ

 【真説フィッシング】神奈川県福浦南沖のイサキ五目がスタート。よしひさ丸に乗り込んだ。魅力は、なんといっても型。初夏に最盛期を迎えるイサキを先取りだ。(芝 真也)

 イサキは旬の初夏に向かって、群れが固まり、釣りやすくなる。30センチ超を主体に、40センチオーバーのジャンボサイズも期待できる。栄養素豊富な海域で育ったイサキは、体高があり幅広が特徴。脂もノリノリで、食べてもおいしい。

 よしひさ丸では、沖アミコマセを使って、狙うことから、仕掛けは長め。ハリス3号×6メートルの2~3本バリを標準に、潮が澄んで渋るような時は、2号と細く。活性が高い、またはマダイのような大型ゲストの気配があり、期待できそうな時は、4号と太めを使うと良い。

 ビシに入れる沖アミコマセの量は、ひとつかみ程度と少なめにするのが、よしひさ丸流。「少量まくことで、イサキが餌を探して、泳ぎ回ります。そうなることで、群れ全体の活性が上がります」と高橋勝久船長。

 「イサキはタナを釣れ」といわれるほど、指示ダナを守ることは大切。船全体で、ビシの位置をそろえることが、釣果アップにつながる。道糸の色とマークを見て、合わせるようにしよう。

 タナは、イサキの反応の頂点に、仕掛けが入るよう出される。大型ほど、上にいる傾向があり、活性があるイサキほど、餌を食いに、上がってくる。それを狙い撃ちしていく作戦。タナの取り方は、指示ダナより10メートル余分に落とし、そこから、フワリフワリとコマセをまきつつ、指示ダナまで巻き上げる。この間に、ビシに入れたコマセは、出し切るか、少し残る程度にする。餌取りも多いので、入れ替えは早め早め。少量のコマセを、切れ間なくまくことで、反応が船に付いてくる。

 「タナは14メートルです。良い反応出ていますよ」と、船長の号令で始まった流しでは、タナ取り直後から「キュンキュン!」と小気味良い引きが訪れ、右舷トモから竿を出していた相模原市・山口孝一さん(54=会社員)は、30センチオーバーの良型をダブルで釣り上げ「当たりから、ゆっくり巻き上げてきたところ、追い食いしてきました。ここのイサキは、脂ノリノリ。おいしいですね」とにっこり。

 イサキは、梅雨から初夏にかけて産卵に入る。これからの時季は、産卵に備えて餌を活発に追うので、当たりが多くなり、数釣りが楽しめる。脂もさらに乗り、5月ごろになれば、おなかがぷっくりと膨らんだ、産卵に入る個体も出始め、旬の味覚が楽しめるようになる。

 ○…イサキは、アジ同様のプランクトンイーターであることから、付け餌は小さめがいい。「餌の大きさによって、食いに差が出ることもあります。渋い時ほど、小さめの餌を選んでください」と高橋船長。付け餌を持参する場合の参考にしよう。

 ○…刺し身、塩焼き、天ぷらなど脂が乗ったイサキは、おいしくいただける。筆者が最近お気に入りなのは「マヨチーズ焼き」。塩こしょうで下味を付けた身を、フライパンにバターを溶かし、皮目がカリッとするように焼く。それに、とろけるチーズ、マヨネーズを乗せて、トースターで焼き色がついたら出来上がり。お試しを。

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