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“引っ張り系パワーヒッター”メダイ3キロ級 ギュイ~ン強烈引きたまらん

[ 2021年3月22日 07:26 ]

斉藤さんは両手に良型
Photo By スポニチ

 【真説フィッシング】春の濁り潮が入ると、中深場のパワーファイター、メダイの好シーズン。強烈な引きが楽しめ、食べてもおいしい。静岡県伊東の加納丸に乗船して、狙ってきた。(芝 真也)

 一昔前は、冬場の釣り物が少なくなる時季に、狙われていたメダイ。最後まで続く、青物のような力強い引きの釣趣と、淡白な身ながら独特な風味が良いことから、徐々に人気が高まり、ほぼ周年楽しめるターゲットになった。

 春の濁り潮が入ってくるこれからは、濁りに乗って、浅場へと群れが集まる。釣りやすく、数も狙える季節がやって来た。加納丸では、富戸~川奈沖を攻めて、トップ12匹と好釣果だった日も出ていて「潮次第で数釣りできます。タナをキチンと取ること、コマセをしっかりとまくことが釣果のポイントです。強い引きを楽しんで下さい」と加納隆船長。

 午前5時すぎ。筆者を含めて6人の釣り人を乗せて出船。仕掛けは、片天1~2本バリ。ハリは強い引きにも耐えられる頑丈なヒラマサバリの12~14号。ハリス8号×6メートル1~2本バリ。ビシはステン缶のL100号。タックルは、150メートル前後の水深でも、コマセがしっかりと振り出せて、強い引きを受け止められるバットパワーのあるワラサ竿や、遠征五目用の竿が適している。リールは、巻き上げ力の強い小型電動リール。

 40分ほど走り、ポイントに到着。準備が整ったところで「タナは145メートルです。リールのカウンターだと誤差が出るので、道糸のマークを見て合わせてください」と、船長の合図で釣りスタート。

 ビシをいったん、指示ダナよりハリス分の6メートル落とし、仕掛けがなじんでいくのを10秒ほど待ってから、1メートル刻みに竿を大きく振ってコマセを出しつつ巻き上げ、タナに合わせた。メダイはコマセに反応が良く、まかれたコマセに突っ込んでくる習性がある。そのためタナ取り直後に当たることも多い。そして動く餌への反応も良いので、誘いも大切。タナで20秒ぐらい待ってから、ゆっくりと竿を立てていき誘っていくと「モゾモソッ」と竿先が揺れた後、「ギュィーンッ」と竿が絞り込まれてヒット!

 左舷ミヨシから竿を出していた西東京市・斎藤英三朗さん(78)は3キロ級の良型を含めて4匹をゲット。「強い引きとやりとりを、最後まで楽しめることが魅力」と話した。

 反応は多く、春の濁り潮が強くなり、水温も上がってくる今後も、期待できそうな気配。パワーあふれるやりとりを存分に楽しんでいただきたい。

 ○…船宿から配られる付け餌は、ホタルイカ。頭の先端にチョン掛けして使う。身が軟らかで、食いの良い好餌だが、ハリから外れやすく、餌取りが多いと、餌持ちが悪い。当日は、ホタルイカとサバの切り身の組み合わせに当たりが良かった。他にサンマの切り身やイカの短冊も食いの良い餌。持参となるが、いろいろと試して当たり餌を見つけよう。

 ○…ゲストに釣れるサバは、丸々と太り、脂が乗っているので、良いお土産になる。そして、新鮮なサバはメダイを釣る最高の餌。お土産分とは別にキープしておこう。三枚におろし、切り身にして使うので、ナイフや包丁を用意して出掛けよう。

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