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旬先取り!!高級マハタ2.5キロ 脂が乗って鍋にぴったりな季節

[ 2021年2月9日 07:04 ]

大物一発!2・5キロのマハタを上げた筆者。小さく見えるのはご愛敬          
Photo By スポニチ

 【釣り新鮮便】旬は春から夏と言われている高級食材のマハタだが、今の時季でも脂が乗っていて鍋にぴったり。釣って良し、食べて良しのマハタを狙い早速、千葉・勝浦の松部沖へ出掛けてみた。(後藤 賢治)

 釣り場までは航程30分。当日は西高東低の冬型の気圧配置で、海水温も低いあいにくのコンデション。信照丸・吉野達哉船長が「ハイどうぞ。35メートルです。着底したら3メートル上げてください。起伏が激しいので、常にタナを取り直して。根掛かりに注意してください」との指示で釣りスタート。

 根掛かり対策も兼ねた太仕掛けを使用。道糸は擦れにも強いVARIVAS「クラウン船PEX8」6号300メートル、幹糸10号、ハリス8号180センチ、捨て糸4号150センチ、太地ムツバリ17号、オモリ80号で構える。

 開始から2時間が経過した時、右ミヨシ寄りにいた世田谷区の荒川敦子さんの竿が曲がり、グングンと強い引きが襲いかかる。上がってきたのは1・5キロのマハタ。船中第1号に笑みがはじけた。

 続けて横浜市の北見遼二さんが1キロ級をゲット。さらに、世田谷区の橋村吾郎さんに当たりがあったが、上がってきたのはカサゴだった。「ここの外道はカサゴ、ヒラメ、アカハタ、青物など…どれも価値があります」とうれしそう。

 水温が下がったとなれば、本命は底にへばりついているのでは?筆者はハリス90センチ、捨て糸1メートル、生きイワシの上顎にハリを掛けて仕掛けを投入した。着底しタナを取るや否や、コツン。竿先が海面に突っ込んだ。やりとりの末、姿を現したのは2・5キロ。この日一番の大物に巡り合った。

 横浜市の奥原満さんの竿が満月状態。上げてきたら3キロ級の寒ビラメだった「昨年暮れに2キロ級のマハタを2匹釣ったけど、あのおいしさにハマりました。スーパーでは売っていない高級魚は自分で釣らないと食べられない。再び来てしまいました」とにっこり。今回はヒラメのみだったが「またリベンジします」。
 マハタを筆頭に釣れてくるのは高級魚ばかり。食味派なら今がチャンス!

  釣ったマハタを食べ尽くそう!東京都瑞穂町の「寿し長」大将・長谷川勇一さんのお薦めを紹介する。

 ▼うす造り ウロコを落とし三枚におろした後、皮を引いて薄くそぎ切りに。

 ▼肝と皮のポン酢あえ 肝と皮を沸騰した湯に約1分くぐらせ、氷水で冷やしてすぐにキッチンペーパーで水気を取る。好みの大きさに切り盛り付ける。

 2つの料理は大根おろしと七味唐辛子のつけダレで食べたが、七味は香りが素晴らしい絶妙の味。大将に聞くと近くの都立瑞穂農芸高校でブレンドしたもので「地元ではおいしいと有名」だそう。試す価値あり。

 ▼餅の揚げ出し マハタと餅をさいの目切りにし、マハタに片栗粉をつけサラダ油で両方を揚げ、ダシ5、しょうゆ1、みりん1を沸騰させ、揚げたマハタと餅にかける。

 ▼幻のサンドイッチ マハタをパンの大きさに合わせて切りフライに。トーストしたパンに、タルタルソース、揚げたマハタ、野菜を盛り付けて完成。店内にいた客に試食してもらったところ「フグよりうまい最高!」と大好評だった。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、勝浦松部港・信照丸=(電)04(7073)3483。集合は午前5時半、乗合料金は生きイワシ、氷付き1万3000円。

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