海からの贈り物 巨大ヒラメ71センチ コロナ禍で売り上げ減…そば店店主に“希望”

[ 2021年1月31日 07:12 ]

最後にとてつもない大物が                               
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 【釣り日和】東京湾でライトタックルのマアジを狙った。1年を通して狙え、お土産も確実。葛西橋・第二泉水の客となった。食いはイマイチだったが、とてつもない大きさの外道が上がった。(笠原 然朗)

 数日来の寒さが、うそのような陽気で、遠くに望む富士山もかすんで見える。絶好の釣り日和である。

 第二泉水・黒沢正敏船長が船を向けたのは扇島沖のシーバース周り。2本バリの下バリに青イソメ、上バリにイカの赤短を付け投入する。水深は20メートル。ここは大アジのポイントで、コマセをまいて待っているとすかさず魚信が…のはずが当たりは遠い。

 深川・吉野屋、川崎・中山丸などの僚船も来たが食いが立たず姿を消した。そこからアジの群れの大捜索が始まった。川崎~横浜~八景沖まで足を伸ばしての拾い釣りだ。

 隣席で釣っていたのは江戸川区の鬼島正幸さん(45)。聞くと同区の本一色にある日本そば店「小川屋」の2代目店主で、店で提供するアジフライ定食用の魚を釣っているのだとか。フライは1人前に2匹付いて950円、アジの刺し身が580円。いわゆる「飲めるそば店」で、江戸前の脂が乗った“金アジ”を楽しみに待っているお客さんも多いのだとか。

 釣りは子供の時、先代で父親の功さんに連れられて行ってから始めた。“東京湾市場”で竿を出してアジを仕入れてお客さんに提供するのは専ら功さんの役目だったが、3年前に71歳で他界してから正幸さんが引き継いだ。

 納竿1時間前にやっと時合が訪れた。船中では良型のマアジが次々と取り込まれている。ところが私はなぜか2匹に1匹がイシモチ。その時、鬼島さんの竿が大きく曲がった。「サメか?」。2号のハリスで魚の引きをかわし海面に姿を表したのは巨大なヒラメ。「こんな大物を釣ったのは初めてです」。全長は71センチあった。
 コロナでそば店の売り上げは3割減。「この仕事しかない」と必死に頑張る店主への海からの贈り物だった。

 ◯…左舷の大ドモで竿を出していたのは海老名市の佐川達之さん(48)。小売店の鮮魚売り場に勤務。釣りアジの食味を知り、通うようになったという。「東京湾のアジは、“金アジ”と呼ばれ、なかなか市場に出回らないから貴重です。相模湾の魚とも脂の乗りが違いますね」と魚の目利きも太鼓判の味。食べたければ釣るのが近道?

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、葛西橋・第二泉水=(電)03(3645)2058。出船は午前7時。乗合料金9700円。女性は2割引き。中学生以下は半額。

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