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やっと!!カワハギ最盛期 例年9月も…年明けから釣果急上昇

[ 2021年1月28日 07:04 ]

菊地さんは16匹釣って竿頭
Photo By スポニチ

 【真説フィッシング】気付かぬうちに、付け餌がスッテンテン。餌取り名人との駆け引きに熱くなるカワハギ釣り。誘い方を試行錯誤して、当たりを出し、ハリに掛ければ、カンカンと独特な引きが訪れ、思わずにんまり。神奈川県福浦・よしひさ丸から狙ってきた。(芝 真也)

 例年であれば9月ごろから、模様が良くなってくる福浦沖のカワハギ。「なかなか水温が下がらず、良くなってきたのは11月下旬ごろから。年明けからは、当たりが多くなり、群れが固まってきたようですね」と、話してくれたのは高橋勝久船長。
 
 それと共に、釣果は急上昇。日並みによっては、トップが20匹以上と釣れている。そして、ここの魅力はなんといっても型。攻める船が少ないこともあってか、良い群れに当たると、尺クラスの大型が、次々と竿を叩いてくれることもある。魅力的なフィールドだ。
 
 午後1時30分に、筆者を含めて8人の釣り人を乗せて出船。航程10分ほど走った真鶴半島の先端、三ッ石前のポイントで開始の合図。叩き、たるませ、聞き合わせを、織り交ぜながら狙っていったが…たまに「コツンッ」と当たるショートバイト。付け餌もほとんど取られず残っている。難しい状況からのスタートだ。
 
 「昨日より水温が2度上がって、反応があるけど食いが悪いね。集器類は外して、小さい当たりも拾うようやってみて」と船長からアドバイス。そこで、食い込みを重視しようと考え、ハリを吸い込み系に替え、付け餌もなるべく小さくハリに刺すようにして狙っていくと「カンカンカンッ!」。ポツリ、ポツリと、カワハギが釣れ上がってくるようになった。
 
 船長はポイントを細かく移動して探ってくれた。そして、夕暮れ前に、福浦沖の定置網周りのポイントに入ると、状況が一変。夕マヅメのチャンスタイムに突入。
 
 オモリを底に付けた状態で、軽くフワフワと叩きステイ。すると「ココンッ!」。ゼロテンションの状態で待ち、次の当たりで竿を立てていくと「カカカンッ!」とカワハギ特有の金属的な引きが訪れ、筆者も連発!27センチのナイスサイズもゲットした。
 
 左舷ミヨシ2番から竿を出していた新宿区・平野沙織さん(37=会社員)は、船釣り3回目でカワハギは初挑戦。一緒に訪れていた夫、船長のアドバイス通りに釣って、28センチの良型を含めて8匹をゲット。「何も分からなかったけど、魚の引きは楽しかったです。カワハギはおいしいお魚。食べるのも楽しみです」とにっこり。
 
 右舷トモ2番から竿を出していた海老名市・菊地剛さん(48=会社員)は、よしひさ丸でトップクラスの腕前。「前半は波に乗れず苦戦しました。後半は、底から2メートル上のタナで当たりが多く、宙の釣りで拾えました。カワハギが浮いていたようですね」と、巧みな竿さばきでカワハギを魅了。16匹を釣り竿頭になった。

 「だいぶ遅れていたけど、固まった反応も見えるようになり、面白くなってきました」と船長。福浦沖のカワハギの最盛期はこれからといったもよう。今後も期待できそうな気配だ。

 ○…基本は底中心に狙うカワハギ釣りだが、かなり上まで浮いてくることもある。当たりが途切れたり、餌が取られないような状況では、タナを広く探ることも大切になる。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、福浦・よしひさ丸=(電)0465(63)3884。午後1時30分出船。乗合料金8500円(氷付き)予約乗合。

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