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兵庫県明石市・新浜漁港 カレイな姿に笑顔アブれる!!

[ 2021年1月27日 05:30 ]

両手に華!右手に35センチのポン級アブラメ、左手に36センチのマコガレイ
Photo By 提供写真

 今冬は例年に比べて寒さの厳しい日が続いているが、水温低下で投げ釣り対象魚がめっきり少なくなると、次のターゲットはアブラメになる。魚影が濃いことで定評がある兵庫県明石市の新浜漁港へ1月21日に釣行し、35センチのポン級(30センチ超の大物)をヒット。しかも36センチもある肥えたマコガレイも掛かってまさに両手に華で、厳寒でも熱くなれる最高の一日を楽しんだ。(スポニチAPC・松尾 幸浩)

 現地着は午前7時過ぎ。久しぶりに冬凪(な)ぎの絶好の釣り日和に恵まれた。ここはルアーマンが毎日多くいるため、好ポイントが空いているか心配したが、大波止へ上がると何と貸し切り状態。ちょっと拍子抜けした。

 後で常連さんに理由を聞いたら「ここ1週間は天候も悪く、寒波の影響で釣り人の姿もなく、状況がどうなっているか、水温がどこまで下がっているか心配ですからね」とのこと。心配な〝密〟になることもないのでかえって安心ともいえる。

 早速、タックルを準備し、丸セイゴ15号のハリに、特効餌であるマムシをたっぷり刺してフルスイングで遠投。この日は小潮でまだ潮が止まっており、ラインがタラーンとぶら下がってしまう。こんな状況では期待薄。潮が走るまで辛抱強く待つことにする。

 流れの緩い小潮回りを選んでの釣行だが、本当に潮が動かない。釣りやすいので全く遠投には差し支えないが、これでは魚の活性も低く、餌取りの姿もない状況がしばらく続く。10時を過ぎると気温も一気に上昇して久しぶりに暖かく感じる。目の前には淡路島、東には巨大な明石海峡大橋が見えるなどロケーションは抜群なので、目の保養をしばし楽しむことにする。

 状況が好転してチャンスが到来したのは11時過ぎ。待望の潮がゆっくりと東へ走りだし、ラインもピーンと張って、そろそろ来そうな雰囲気になったので竿先を注視すると、一番左の竿がコンコン、グィーッと初アタリ。「これは重い」と必死でリールを巻き、上がって来たのは27センチもある大きなガシラ。それからはガシラの連発。これも唐揚げや煮つけにするとうまいのでもちろんキープだ。

 その後にガンガンと竿先をたたく強烈なアタリが出た。「これは本命だろう」と飛びついてバシッと合わせると、今度はゴンゴンと頭を振って抵抗する、ポン級独特のファイトが手元に伝わる。

 ここは水深もたっぷりとあるので、カケ上がりがキツく、根に取られないように高速リーリング。無事に足元に浮いて来たのは大きなアブラメだ。計ると35センチもあり、うまそうな魚体に思わずニッコリ。しかも次も大きなアタリで、慎重に浮かせたのは大きなマコガレイで、こちらも36センチもある見事な1匹。両手に掲げながら思わずガッツポーズだ。

 それからは潮が速くなり、午後3時過ぎまで粘ったが追加はなかったが満足。低水温にも活発にエサを追い、激しいアタリでキャスターを熱くさせてくれるアブラメ。これからポン級の脂の乗りもさらに良くなり、引き、味ともに楽しめるので、ぜひ、寒い中でも〝胸アツ〟な時間を楽しんでもらいたい。

<緩い小潮回りがオススメ>
 ここは激流で有名な明石海峡に面し、潮の速い大潮回りになると、いったん潮が走りだすと手に負えなくなる。根掛かりも多発するので流れの緩い小潮回りを選んで釣行することをお勧めしたい。
 また、ここの沖は近郊では一番水深があり、100メートル沖では約30メートルもあるので、キャストすればオモリが着底するまでラインを送ること。カケ上がりや根掛かりも多いため、浮き上がりの早いオモリを使用して、もちろんハリもシンプルな一本バリが一番だ。

 ◆アクセス 電車ならJR山陽本線・明石駅から南西へ徒歩15分。車なら第2神明道路の大蔵谷ICで下り、すぐに左折して南下。旧国道250号線を西へ向かい、明石川の手前にある大観交差点を左折すれば現地着。

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