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良型連発 オニ祭り 釣りバカ照英は5匹

[ 2021年1月23日 07:03 ]

良型の連発でトップ引きをした照英
Photo By スポニチ

 【名人への道 決めてはコレ!】湘南の海で手軽に楽しめるオニカサゴが好発進!平塚・庄三郎丸が狙う冬季限定のターゲットだ。80号オモリのLT(ライトタックル)がウリで、女性アングラーにも人気。潮に濁りが入る4月までが釣期で、大物狙いは今がチャンス!(スポニチAPC・林 悠二)

 ◎平塚・庄三郎丸
 中深場釣りの代表魚。潮の速い房総や伊豆方面は、200号前後の重いオモリが相場だ。そのため、湘南での80号は少し頼りない気がする。しかし、誘い重視のオニカサゴ狙いには、オモリが軽いほど楽なのだ。
 
 「水深160メートル。小まめにタナを取り直してね」。航程20分で平塚西沖に到着。14人が乗る17号船の後藤久船長が早速、ゴーサイン。

 朝方の2投は全員不発だった。が、場所替え直後から“オニカサゴ祭り”が始まった。口火を切ったのは左舷ミヨシ。「プライベートでの初挑戦なんです」と気さくに話すのは、芸能界きっての釣りバカで知られるタレントの照英。30センチ級の良型を手に、顔をくしゃくしゃにしている。そして次の投入で再び「オニだ、オニ。竿先が暴れてる」で、35センチ級ゲットと、ロケットスタート。この勢いは周囲にも伝わり、タモが次々と出て船上が盛り上がる。

 女性陣も大奮闘!42センチの肥満オニを上げたのは左舷胴の間で竿を出す、横浜市の原智香さん(37=会社員)。10時半で計3匹。「マメに底ダチを取って、誘い続けています」
 右舷ミヨシ寄りでは大磯町の尾上智佳さん(42=自営業)が数を伸ばし始めた。

 「当たりの後、10秒ほど待ってエイ!」――早合わせで何度か失敗した尾上さん、コツを身につけて満足げだった。

 最高級とされる魚。当たりは頻繁にあった。底上50センチのタナ取りキープ→小まめな誘い→前当たり→間を置いて大合わせ。

 照英も「釣れたではなく、釣った感がありますね、この釣り。また、すぐにでも来たい」と絶賛。オデコも出たがトップ7匹。照英5匹。筆者も6匹と上々の釣果になった。

 ◎決め手
 (1)潮通しも釣果を大きく左右する
 投入時に160メートルだった水深が、数分後に200メートルを超していた。場所が次々と新しくなる分、当たりも多くなる。当然、タナ取りも頻繁に繰り返すことになる。潮の抵抗が少ない細めのPEラインも強い味方。当日はバリバスの新製品で8本ヨリの「クラウン」2号を使った。
 
 (2)竿の調子も大事
 小さな当たりを捉える所から始まる釣り。8対2、9対1など極先調子が威力を発揮する。平塚市の森重巌さん(42=会社員)は、9対1調子のヤリイカ竿で数を伸ばし、結果45センチの大物を含め7匹の好成績につなげた。釣った魚を水槽で飼育。捕食の仕方など習性を研究して釣りのヒントにしているそう。
 「この魚、目の前の餌にしか興味を示さない」と、オモリベタの海底スレスレで誘いを掛けていた。
 
 (3)鬼合わせが鉄則
 オニカサゴは口が硬い魚で、弱い合わせはバレの元。モゾモゾとした違和感が前当たり。餌をくわえてから竿先を引き込むまで間があるので、早合わせは禁物だ。合わせはバシッ!“鬼合わせ”が鉄則。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平塚・庄三郎丸=(電)0463(21)1012。乗合は午前6時半出船、料金は餌付き1万500円。

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