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ジャンボフグ 30センチ級ずらり たまらん重量感

[ 2020年1月30日 12:23 ]

ベテランの神農さんは右手にトラ、左手にショウサイと両手に華
Photo By スポニチ

 【博覧釣記】安定した釣果と抜群な味が楽しめる千葉県大原沖のショウサイフグがオススメだ。この時季、水深が15~20メートルと浅くて釣りやすい。フグ釣り初挑戦でも、基本をマスターすれば好確率で釣ることができる。(国友 博文)

 フグのカットウ釣りは、海底付近を狙う釣り。餌のアオヤギをたっぷりハリに付けたらオモリの着底に集中しよう。オモリが海底をトントンする位置をキープして、竿先に当たりを感じたら迷わず小さくシャープに合わせること。当たりは繊細で、フグ釣りは難しい、と思うかもしれないが心配ご無用。「必殺空合わせ」で釣果は約束される。底ダチをとったら、数秒数えて合わせれば、ズシリとした重みの衝撃を体感できるのだ。

 鈴木正弘船長は、好調が続く太東沖を目指す。開始早々、江戸川区からほぼ毎週通い詰める大ベテラン神農健次さん(79=会社員)の竿が強烈に曲がる。海面の魚影を確認するとデカイぞ!何とフグの王様・トラフグだ。

 「長年やってますが、新年の1投目からこんなの初めてです。青物かと思いました」と新年にふさわしいサプライズに福笑い。

 船内に気が注入され、握る竿にも力が入る。根周りのポイントを、やや高めのタナで待つと「コツコツ」と竿先に当たりだ。迷わず手首を返すと「ギッギュッ」と根掛かりのような衝撃。合わせが決まった感触と、この感動の瞬間がたまらない。ゆっくり巻き上げると重量感たっぷり。30センチ級のジャンボサイズを両手で抜き上げる。大きな合わせは、せっかく集めたフグを驚かせてしまうので注意しよう。
 足立区・福島正二さん(65=会社員)は、アカメフグを釣り上げた。

 「毎年、初釣りはフグに決めてます。鍋とテッサ(刺し身)が楽しみです」とにっこり。

 積極的に餌を動かして、合わせも決まるとイメージ通りの一匹に大満足。攻略が見えてきたころ、痛恨の根掛かり。道糸を手繰ると「ウン?魚か?」。重い!とにかく重い!慎重に巻き上げると海面にはユラユラと大きな茶色い魚影だ。大判ヒラメか?5キロはありそうだ。正体のカスザメを確認して苦笑い。

 夢のあるワンシーンを楽しんで、沖上がりとなった。
 幸盛丸の冬の風物詩、ジャンボショウサイフグと肉厚寒ビラメは今がチャンスです!

 ◯…フグの調理師免許を持った船長が素早くさばいてくれる。安心安全、きれいに処理されて台所を汚すことがない。フグの身はパールホワイトに輝き調理も簡単。わが家でも一番人気の“優等生”。釣りたてはテッサや鍋、唐揚げが最高。船長のお薦めはホクホク天ぷら。天丼にすれば2倍のうまさを味わえますよ。

 ◯…道具は竿とリール、そしてカットウ仕掛けだけのシンプルなもの。専用竿がお薦めだが、軽くて感度の良いゲームロッドが人気。リールはPE1~2号100メートル収納できる小型両軸リール。カットウ仕掛けは、オモリ25号にカットウバリを付ける。シンプルなだけに、ビギナーからベテランまで熱くさせる奥深い釣りを楽しんでいただきたい。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、大原・幸盛丸=(電)0470(62)2267。集合は午前4時半。乗合料金9000円(氷付き)。付けエサのアオヤギは1パック500円。

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