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京都・鴨川で大人も子供もハエ釣り合戦

[ 2019年11月13日 05:30 ]

子供釣り教室の参加者と家族、指導員ら
Photo By 提供写真

 美食家として有名な故北大路魯山人もおいしさに太鼓判を押したという、川魚のハエ(オイカワ)釣りをPRする「第3回全日本ハエ釣り振興会大会」(スポーツニッポン新聞社など後援)が3、4両日、京都市内の四条周辺を流れる鴨川で開かれた。釣り教室では子供たちが歓声を上げ、全国トップトーナメンターらによる試合では日頃鍛えた腕を競い合った。(窪田 信)

 会場は阪急河原町駅、京阪祇園四条駅いずれからでも徒歩わずか1分という便利さ。行楽シーズンでにぎわう古都の観光客が四条大橋の上で足を止め、橋下を興味深そうに見つめる。年に一度のこの大会が、すっかり風物詩となった証だろう。

 3日はまず無料子供釣り教室を実施し、指導員も含め約40人が参加した。テレビ番組「クイズ!ヘキサゴン2」などで人気を博したアユ釣り名人でタレントの村田満(79)も、顧問として前年に引き続き姿を見せた。

 6歳ながらすでに釣り歴5年という、京都市の小学1年・馬場ゆうくんは両親とともに参加。約10センチのハエを見事に釣り上げ、「うれしいです」と目をキラキラ。さらに「将来は魚の研究者になりたい」というひと言で関係者を喜ばせ、大会世話人でスポニチAPC・横山芳和さんから釣り用サングラスをプレゼントされ、満面の笑みを浮かべた。

 翌4日は全国のトップトーナメンターによる競技会。1試合90分制で四条から九条にかけての3エリアで、それぞれ試合が行われた。水量は平水から少し高めで濁りがないのはいいが、低水温で食いの活性が低下。ポイント選びや誘いの技術が求められる釣況だ。

 前日の釣り教室とは違い、静かな中にも闘志をみなぎらせた選手が妙技で次々に釣り上げていく。結果、3試合で計273匹の横山氏が、第1回大会以来2年ぶりに優勝。「来年もライバルに負けないよう、連覇に向けて技術を磨きます」と宣言し、大会を締めくくった。

 ハエ釣りに関する情報や来年の開催予定などの問い合わせ先は、全日本ハエ釣り振興会(ZHS)のホームページ(http://zhs.starfree.jp/)に掲載。

 

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