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ビックリ聖地60センチレイク

[ 2019年6月27日 07:01 ]

60センチ級のレイクを仕留めた上坪真志さん          
Photo By スポニチ

 【ガイド】トラウトの“聖地”として知られる栃木県日光市の中禅寺湖で、レイクトラウトの好釣りが続いている。40~60センチ級が中心ながらトップが2桁という日もあるほか、中には1メートル超という釣り人垂ぜんのクラスも。これは、狙うしかない!(久世 明子)

 中禅寺湖に続く「いろは坂」を進みながら、嫌な記憶を思い出した。15年ほど前、上司の「悪巧み」に引っかかり、いろは坂をひたすら歩く旅企画を実行するハメに。ただ疲れただけ。当時の恨みをレイクにぶつけて、思い出の上書きを目指そう。

 とはいえフライフィッシングはほぼ初挑戦。埼玉県富士見市の上坪真志さん(53、自営業)のボートに同乗し、指導を仰ぐ。観光船桟橋前に陣取り、上坪さん特製のシュリンプフライをキャスト。「ラインを湖底まで沈めたら、15メートルほどリトリーブ(巻き取り)して。当たりがなかったらもう一度ラインを送って」と言われるがまま実践していたら、1投目でいきなりガツン。大きな岩にぶち当たったような、ものすごいパワーが伝わってきた。

 幸先良すぎるスタートに「これは大きい」とレイク特有の強い引きを堪能していたら、バレた。当たりがあったらラインを指で固定させ、ロッドを素早く立てて合わせることが必要なのだが、不慣れなラインシステムに戸惑ったのが敗因だった。その後、2度当たりがあったが、いずれもスッポ抜け。フライの難しさを痛感しながら、上坪さんがヒットさせた白い斑点が特徴の60センチ級レイクを、うらやましく見つめた。「狙うなら早朝がいいよ」。それは夜型記者には、厳しい訳でして…。

 中禅寺湖のトラウト類はフライだけでなく、ルアーでももちろん狙える。次回は得意?のルアーで、ビッグレイクを仕留めることにしよう。

 〇…上坪さんが現在注力しているのが「アトランティック・サーモンフライ・インターナショナル(ASFI)」の中禅寺湖での開催だ。サケ釣り用の毛バリながら、その美しさからアートとして楽しむ愛好家が世界で増加中。博覧会はこれまで米国、カナダで計3回行われ、14カ国約80人のタイヤーが一般客の前で腕前を披露した。上坪さんは1月に立ち上がった日本開催委員会の中心メンバーで「22年の開催を目指し、これから輪を広げていきたい」と意気込んでいた。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、中禅寺湖・民宿おかじん=(電)0288(55)0410。入漁料は2160円、ボート代は手こぎ3000円、エンジン付きは8000円から。宿泊は1泊2食付き7500円、ボート予約者は同6000円。

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