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100キロも夢じゃない!アブラボウズ 重要拠点

[ 2018年7月19日 07:14 ]

初挑戦で本命を釣り上げた渡辺さん
Photo By スポニチ

 【菅野順也の釣り巡礼】100キロ級の大物も釣れる。モンスターハンターにとって垂ぜんの魚がアブラボウズ。茨城県平潟沖では例年になく活発に釣れている。水深600メートルで狙った。(スポニチAPC 菅野 順也)

 「これは、まだまだ小さいよ。私のベストは90キロだからね!」と1投目から10キロ級のアブラボウズを釣り上げた、郡山市・渡辺肇さん(65)が笑顔で語ると、隣席でも竿が曲がった。航程2時間で水深600メートルのポイントから船を流した第15隆栄丸は1流し目から2匹の本命をキャッチ。

 2投目で私が構えた竿にも当たりが来た。一呼吸待つと大きく引き込んでヒット。巻き上げに入ると「ゴンゴン」と、竿の胴まで叩いて本命と確信。浮上する前に私の隣席でも連続するように、また食い込んだ。7年前にバイクから釣り船に趣味を乗り換えたという、豊島区・渡辺圭以子さん(55=会社員)は、アブラボウズ釣りに初挑戦。「何度か通ってやっと釣る魚だと思っていたのに、とてもラッキーですね」と、私と同時に15キロ級の食べごろサイズを釣り上げた。

 鈴木和次船長によれば「アブラボウズは体に似合わず神経質で警戒心も強いです。一気に食ってハリ掛かりすることはないので繊細な釣りでもあります。一度ハリ掛かりに失敗したら仕掛けを海底までのばしてみてください、もう一度食ってくることもあります」とのこと。

 使用する餌はスルメイカの丸ごと1匹掛けが基本。他にはサバの半身などのにおいで誘うのも効果的。2本バリで上に誘いのサバ、下に食わせのスルメイカを使用していた私に再びヒット。10キロ級の小型だったがうれしい2匹目だった。

 「ここからカケ下がりになっていきます。小まめな底取りをしてください」とアナウンスの直後に左舷で魚信が伝わった。釣りは週1回以上のペースという、郡山市・佐藤賢治さん(77)は「塩こうじと味噌を混ぜて漬け込んでから焼くのが最高だね。年間26匹釣ったこともあるよ」と本日も絶好調!22キロを頭に4匹釣り上げた。

 他にも渡部肇さん含めて2人が3匹で絶好の釣果となった。

 「今日は小型ばかりだったな」と、鈴木船長は不満の様子。この海域には特大のモンスターが潜んでいるのだ。いつの日か私も釣り上げてみたい。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平潟・第15隆栄丸=(電)0293(46)3980。出船時間は要確認。乗合2万円。船席は抽選。

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