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【データスタジアム】徹底的に封じたスペインの縦パス 前方への被パス比率たった17%

[ 2022年12月3日 05:10 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組   日本2-1スペイン ( 2022年12月2日    ハリファ国際スタジアム )

<日本・スペイン>前半、ドリブルするペドリに対して守備をする(左から)伊東、谷口、板倉、吉田、長友、守田(撮影・西海健太郎)
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 【スペイン戦分析】スペインは試合前から予想された通り、後方からボールを細かくつなぎゲームを支配した。日本のボール支配率は森保ジャパンワーストの20%で、スペインは4倍の80%。許したパスの本数も1次リーグ初戦で戦ったドイツの785本を大きく上回る最多の1075本と圧倒された。

 一見すると防戦一方だが、日本には明確な狙いがあった。5バックに近い強固な布陣で守備を固め、相手ゴールに直結する縦パスだけは徹底的に封じた。スペインの1075本中、前方へのパスはわずか17%の182本。同被パス比率は森保ジャパンの61試合で最も低かった。シュートにつながったラストパスも、前半の失点を含めて計9本と粘り強い守備を見せた。ボランチで長くチームの司令塔に君臨しているMFブスケツもパス70本中、前方へのパスは16本と左右や後方へのパスがほとんど。相手にチャンスをつくらせなかった結果、被シュート数もドイツ戦の26本から半数以下の12本に抑えた。

 ボールを相手に支配させたため、日本のシュート数は今大会ではドイツ戦の12本を下回る6本。チャンスは少なかったが、粘り強い守備からの速攻がうまく機能し、ドイツ戦に続く逆転劇を見せた。(記録課・海鋒 宏樹)

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2022年12月3日のニュース