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豪州CB「ずっと大好き」なメッシ封じに闘志 17~18年横浜所属の28歳デゲネク

[ 2022年12月3日 05:05 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会

オーストラリアDFミロシュ・デゲネク(AP)
Photo By AP

 06年ドイツ大会以来2度目の決勝トーナメント進出を果たしたオーストラリア。アルゼンチンと激突する1回戦で“アイドル”との対戦に闘志を燃やすのがDFミロシュ・デゲネク(28)だ。17~18年に横浜でプレーしたセンターバックは「ずっとメッシが大好きだったし、史上最高の選手だと思う。でも止める。彼の大ファンだから最後のW杯で優勝してほしいけど、自分たちの方が優勝したい」。

 2度目のW杯で初めてピッチに立った。フランス、チュニジア戦は終盤に途中出場すると、大一番の第3戦デンマーク戦で負傷のアトキンソンに代わりW杯初先発。本職ではない右サイドバックでアーノルド監督の抜てきに応え、後半に警告を受けながらも、最後まで体を張って完封勝利と突破決定に貢献した。

 アルゼンチン戦に向けて教訓にするのがフランス戦だ。FWエムバペ擁する前回王者にシュート数で4対21と圧倒され1―4で完敗しており「我々はこの試合で多くを学んだ。相手に敬意を払ってしまった」と気後れしてしまったと振り返る。

 「今度の試合は全く違う」と優勝候補の格上であろうと恐れずに立ち向かうことを宣言。もちろんメッシに対しても同じで「彼と対戦することが名誉じゃない。我々と同じ人間なんだから。難しい試合になるだろうがメッシが11人いるわけじゃない。1人だけだ」。憧れの気持ちを封印してスーパースターを封じれば、オーストラリア初の8強への道が見えてくるはずだ。

 ◇ミロシュ・デゲネク 1994年4月28日生まれ、クロアチア出身の28歳。ユーゴスラビア紛争で難民となった家族と1歳でベオグラード、6歳でシドニーに移住。ドイツ1部シュツットガルトの下部組織を経て15年に同2部1860ミュンヘンでプロデビュー。17~18年に横浜でJ1通算37試合2得点。レッドスター(セルビア)、アルヒラル(サウジアラビア)でプレーし、今年1月に米MLSコロンバスに加入。国際Aマッチ41試合1得点。1メートル87、85キロ。利き足は右。

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2022年12月3日のニュース