×

世界中で物議“三笘の1ミリ” FIFAが公式見解 「他のカメラは誤解を招くかもしれないが…」

[ 2022年12月3日 10:23 ]

FIFA公式ツイッター(@FIFAcom)から

 FIFAの公式ツイッターが3日までに更新され、サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組で日本がスペインを下した一戦で逆転をアシストしたMF三笘薫(25=ブライトン)の折り返しに公式見解を出した。

 日本は1-1の後半6分、三笘が折り返したクロスボールを田中碧が押し込んで逆転に成功した。三笘はゴールラインぎりぎりからボールを折り返したためVAR判定の末にゴールが認められた。強豪スペインを下して2大会連続決勝トーナメント進出を決め、このスーパープレーに日本中が歓喜。VARの精度の高さも大きな話題となった。世界中のサッカーを話題を取り上げるツイッターアカウント「Out Of Context Football」では、日本国旗に縦線1本を入れた画像を投稿。日の丸をボールに例え、縦線がギリギリ日の丸に被っているイラストでプレーを模したとみられ、この画像は瞬く間に拡散された。

 一方、ゴールラインを割ったかどうかの微妙なVAR判定は、海外でも物議を醸した。英スカイスポーツ解説者のスーネス氏はFIFAが判定につながる“証拠”を開示するべきと主張。「こんなに議論を呼んでいるもの(証拠)をなぜFIFAは示さないのか。はっきりさせてほしい」と訴えた。英ITVで解説したG・ネビル氏も「プレミアリーグでは全てのVAR映像を見ることができるが、W杯はそうではない」と情報公開を求めた。ドイツの放送局ZDF(電子版)は「ミリ単位の判定がドイツを敗退に追いやった」と報道。オーストラリアのヘラルドサン紙は「錯覚が世界を分断した」とラインを割ったように見える角度で撮られた写真が今大会最大の論議を呼ぶ原因になっていると伝えた。

 FIFAのツイッターは「スペインに2-1で勝利した日本の2点目は、ボールがアウトオブプレーになったかどうか、VARでチェックされた。ビデオマッチオフィシャルがゴールラインカメラの映像を使って、ボールがまだ部分的にライン上にあるかどうかをチェックした」とし、「他のカメラでは誤解を招く画像を提供するかもしれないが、入手可能な証拠では、ボール全体がプレーから外れていたわけではない」とプレー動画、解説動画で見解を示した。

続きを表示

この記事のフォト

2022年12月3日のニュース