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森保監督 解任危機乗り越えW杯切符獲得!“崖っぷち”第4戦涙の勝利が大きな転機に

[ 2022年3月24日 20:59 ]

カタールW杯アジア最終予選B組   日本―オーストラリア ( 2022年3月24日    シドニー )

<日本・オーストラリア>W杯を決め喜ぶ森保監督(撮影・小海途 良幹)
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 男子サッカー日本代表は24日、2022年カタールW杯アジア最終予選の敵地オーストラリア戦に2―0で勝利。B組2位以上が確定し、7大会連続7回目のW杯出場が決定。開幕3戦で1勝2敗と“過去最悪”のスタートを切り、一時は「解任危機」に追い込まれた森保一監督(53)だったが、逆境をはねのけ同予選6連勝を飾った。

 日本は最終予選、本拠でオマーン相手に0―1と敗れ、まさかの2大会連続黒星発進。過去9勝3分けだった“格下”からの敗戦はフル出場したDF長友も「あり得ない敗戦」と嘆くほどひどい内容の完敗だった。

 続く第2戦の敵地・中国戦では、FW大迫のゴールにより1―0で勝利するも2戦続けての低調な内容にネット上などからも批判が殺到。日本サッカー協会の田嶋会長は「プレッシャーの中で勝ち点3を取ってくれた。信頼できる監督ということです」と森保監督を擁護したが、火に油を注ぐようなものだった。

 そして第3戦、敵地サウジアラビア戦に0―1と敗れ2敗目を喫すると、ますます“指揮官の解任諭”が過熱。現行のホームアンドアウェー方式となった98年W杯フランス大会アジア最終予選以降、3試合1勝2敗は過去ワーストスタートだったこともあり、次の本拠オーストラリア戦で引き分け以下なら“解任”という流れは避けられない「絶体絶命」の土俵際に追い込まれていた。

 だが、この逆境こそが森保監督をはじめ日本代表にとって大きな“転機”となった。森保監督は進退が懸かった第4戦のオーストラリア戦でシステム変更を決断。従来の4―2―3―1から4―3―3に変更。MF柴崎やMF鎌田などが外れ、中盤にはMF遠藤を残したままMF守田とMF田中を起用。すると、この3人による中盤が機能。先発に抜てきされたMF田中が先制ゴールを挙げるなどの活躍を見せ、2―1の勝利に貢献した。

 森保監督は試合後、目に涙を浮かべながら喜びを爆発。イレブン全員で円陣を組み「この勝利はみんなの勝利だ!」と声を震わせた。これ以降、遠藤、守田、田中の3人は森保ジャパンの中核を担うことになり、攻撃陣ではMF伊東が第5戦ベトナム戦(〇1―0)から4戦連続ゴールと大活躍。文字通り「首の皮」一枚つながった勝利から破竹の6連勝でW杯切符を獲得することになった。

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